李の木の巣に鳥がいなくなった

 昨夜は雨が降ったようだが朝目が覚めたときは止んでいた。

 日中は陽射しが出る時間もあり、蒸し暑い。

  午前中の早い時間、しばらく会っていない近所の友だちに電話をした。毎年あげる梅ジャムを今年は会う機会がなく、まだ渡していないのと、採りたての李もあげたいと思ったからだ。

 タイミングよく友だちは家にいて、30分後に行くことを約束して電話を切った。

 庭に出て脚立を移動し、李を収穫した。昨日の朝、李をとろうとして羽ばたきで威嚇された枝にもおおるおそる手を伸ばしてみると羽ばたきはなかった。下から巣を見上げてもなんとなく鳥の気配がなく、巣を離れたのではないかと思った。

 あまり条件のいい巣ではなかった。いつもは駐車場にあまり人が来ないのだが昨夕か昨夜、二世帯住宅の二階の親族が粗大ごみをたくさん駐車場に出していた。かなりの量なので人の行き来が多く、鳥も落ち着けなかったにちがいない。

 さらに今日は特に熟しはじめた李を食べにいろいろな鳥がひっきりなしに訪れる。うるさいくらいのさえずりが聞こえる。子育てにはあまりよくない環境と見切りをつけたようだ。

 友だちのために李をもいでいると、特別支援学校のカフェでよく会う知人が通りかかった。ついでなので、その知人のためにも一袋李をもいであげた。

 大きめの李を一袋と梅ジャム一壜を持って友だちの家に行き、上がらせてもらってしばらく話した。

 友だちは一昨年の秋、二匹いた愛犬のうち一匹を亡くしてしまい、それからその犬のかかりつけだった動物病院に行けなくなったと言った。もう一軒、別宅を持っていてそちらの近くにある動物病院に行くと言う。今住んでいる家で二匹の犬と暮らし、そのうちの一匹が死んだことで、この家での暮らしから少し離れた環境が友だちは必要なのかもしれない。それが別宅に行く時間によって満たされているのかもしれない。友だちの話を聞きがらそんなことを思った。

 

 

f:id:leoleoleoya:20190628051648j:plain

庭の桃も赤く色づいてきた、桃の実を見ると老犬ももこを思い出す、桃が熟すまでこの家にいてくれたももこが愛しい

 

f:id:leoleoleoya:20190628051819j:plain

二本ある李の木の鳥が巣を作らなかったほうの木

f:id:leoleoleoya:20190628051852j:plain

これも鳥の巣がないほうの李の木

 

 

f:id:leoleoleoya:20190628051757j:plain

木の下から鳥の巣がある枝の方向にカメラを向けてみた