さわやかな晴れの日、武蔵小杉の歌会に行く

 梅雨の晴れ間だが湿度が高くなく、ほどよい風があって過ごしやすかった。

 午前中は近くの特別支援学校に足を運び、校内にあるカフェでハーブティーを楽しんだ。手狭な店内は混み合っていたので、外のパラソル席に座った。大きなパラソルの下に木製のベンチがひとつ、木製の椅子が三脚置かれている。いちばん陽が遮られているベンチ席に座った。

 生徒さん2人が先生一人とパラソル席に休憩に来た。先生はひとりの生徒さんにつきっきりだ。何を話しているのか聞き取りにくかったが、もうひとりの生徒さんのことをトミと親し気に呼んだ。ふたりの生徒さんは小学校と中学校が同じとのことだ。

 午後から歌会があるので早めに家に帰り、急いで簡単な昼食をとりでかけた。

 歌会のメンバーのひとりが身内の方に不幸があり、しばらく短歌を出すのを休んでいるが歌会そのものは続けるということをメンバーのひとりから伝えられ、みんなでほっとした。

 今年になり、病気や高齢、そのほかの理由で歌会を止める人が三人いた。これ以上止める人が増えると歌会を続けるためには月々の月謝をさらに高くしなければならず、どうしたものかと思ってた。とりあえず、三割くらい月謝を上げることで継続できる見込みがたった。

 今日の歌会の参加者は8名と先生の計9名。提出された歌の数は21首。一人5首を選び、どの歌を選んだかを司会者に知らせる。司会者は1首づつ指名してその歌についての講評をしてもらう。1時から4時半くらいの間にみんなで講評しあう。途中、10分ほどの休みをはさむ。

 わたしは3首を出し、そのうちの1首はひとりよがりの歌だと先生に指摘された。他の2首はいいところを詠んでいるとか、個性的な歌とか、肯定的な講評をいただいた。

 

 あやとりのひものやうなる電線に朝の月影からめられたる

 

 陽のなかに梅の熟れ実をもぎとればいのちのぬくみ手のうちに沁む