「クリムト展」を観に行く

朝から晴れて気持ちがいい。

午前中早い時間にいつも頼んでいる植木屋が来て、隣家の庭木の剪定をするので駐車場を貸してほしいとのこと。こころよく承諾した。

 その後、近くの特別支援学校に行き、ハーブティーを楽しむ。

 午後からは上野公園にある東京都美術館で開催中の「クリムト展」にでかけた。

 往きはバスで最寄り駅まで向かったが、多摩川台公園のバス停で途中下車し、公園の一角にある紫陽花苑を通り抜けて駅まで歩いた。

 たくさんの人がベンチに座り、スケッチブックに向かって水彩画を描いている。水彩画を描く人たちの集まりのようだ。少しだけ絵を拝見させてもらった。

 JR上野駅上野公園口に着いたのは2時半ごろ。

 「クリムト展」は入場まで10分待ちだが、前に40分待ちというのを体験しているのでなんのことはない。

 展示会場をめぐりながらクリムトの絵も興味深いが、クリムト自身も興味深い人だと思った。結婚は生涯していないがこどもが14人いるという。このクリムトが描いた「家族」という名の作品は三人のこどもと母親が真っ黒な布のようなものにくるまって目を閉じている絵で、いわゆる家族と言うことばから連想するイメージとはかけ離れているところが興味深い。

 「ユディト1」は片手に生首を持った、肌が透けるような衣装を身に着けた美しい未亡人の肖像画クリムトの特徴である金色を多用している。

 クリムトは装飾的な絵を描くが、写実的な表現力も優れていて、ただの装飾性ではない。写実と装飾性が交じりあう、おもしろさを感じた。

 六本木の国立新美術館で、クリムトともう一人同時代の画家エゴン・シーレ度忘れしたが朝思い出した)の展示会を開催しているのでこちらも観たい。