昨日は「ゴッホ展」今日は切り干し大根を干す

 
 昨日は上野公園にある東京都美術館に行き、「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」を観た。前から行きたい、できれば年内に行きたいと思っていた。来年1月8日までの会期なので。
 上野公園は銀杏の木が黄葉真っ盛りだった。桜の葉はおおかたが落ち、欅は半分くらい残っていた。銀杏の黄色は見事で初冬の陽をあびてきらきら光っていた。
 展示会はそこそこの人で最近ではいちばんゆとりを持って見ることができた。人の多さに圧力を感じることはなかった。ゴッホの絵画や葛飾北斎歌川広重などの浮世絵をこころゆくまで鑑賞することができた。
 オリーブ畑を描いた2枚の絵。一枚は収穫風景。もういちまいはグリーンやブルー、ミッドナイトブルー、グレーなど寒色系の色が多きイエローが少し使われているくらいでオリーブの林の独特な雰囲気をよく表していた。
 花瓶に活けた夾竹桃の絵はこの花をゴッホが描いていたのかと驚いた。茎や葉に毒性のある植物でわが家でも夏になると濃いピンクの花を咲かせてきれいだが描く気持ちにならなかった。来年の夏はゴッホの絵を見ながら描いてみるかも。
 ゴッホのスケッチははじめて見たがその筆致に感動した。長い線で描くのでなく短い筆致で対象をとらえていく。勢いのある的確な線に見とれた。
 ゴッホは弟のテオを頼ってフランス・パリに1886年2月に訪れ、アルルには1888年2月に移住し、亡くなったのは1890年。フランスに来てから4年しかたっていない。この短い間にゴッホゴッホたらしめる絵をすべて描いた。スケッチの筆致はゴッホが絵を描く情熱の強さを示しているようだ。
 ゴッホの絵をまとめてみることができ、ゴッホに一歩近づいた気持ちになれた展示会だった。


 今日は朝から晴れて青空に大きな雲が浮かんで気持ちがゆったりするような天気。お昼前に近くの行きつけの店で買い物をして、買ってきた大根を一本、切り干し大根にするために切って干した。切り方は友だちに教えてもらったがこれでいいのかちょっと自信がない。短冊形に切った大根の真ん中に切れ目を入れ、その切れ目にひもを引っ掛けて15本くらい並べ、物干に括りつけて干した。うまく切り干し大根になってくれるといいのだが。
 他に蒸したサツマイモを薄く切って乾燥芋も制作中だ。こちらもうまく干せるどうか楽しみ半分不安半分。


 掃き寄せる人の上から欅の葉きらきら降るを遠景に見る

 おほかたの桜の葉は落ち欅残り銀杏黄葉はいま盛りなり

 思い出したやうに揺れをリ洗濯もの切り干し大根風のなすまま

 玄関より出たるとき写真の犬と目が合ひて後ろ髪引かれる