濃い紫色の花菖蒲が咲いた

 朝起きて庭に出たら、昨日はつぼみだった紫色の花菖蒲が咲いていた。

 多分、2年ぶりに咲いた花だと思う。この前咲いたのは2016年の初夏で、翌年は咲かなかったので秋になり鉢に植えた花菖蒲を株分けて植え替えた。その翌年(2018年)は咲かず、植え替えてはじめて今年咲いたのである。

 2年ぶりの花をまじまじと見て、花の色や花の大きさなどはじめて見る花のように新鮮に感じた。2年もの間見ないと、記憶が薄れるのかもしれない。

 もし、柴犬レオや老犬ももこがこの家に戻ってきたら、この花を見た時と同じような感覚を抱くのだろうか。空白の歳月は人に不思議な作用をおよぼす。

 午前中の早い時間、近くのお寺に墓参りに行き、花立の水を替えてきた。花立の中には数センチの水しか残っていなく、今日は水を注がなければ花は枯れていただろう。

 家に帰ってきて、駐車場の横に置いたプランターの中の土をとり出して、新聞紙を敷いたトレイにひろげた。根っこや葉っぱなどを取り除き、陽にあてて乾かすためだ。 

 いままではこのプランターに乾かした土に腐葉土や肥料を混ぜたものを戻して、夏は朝顔を植えていたが今年は、プランターを使わず直接土に植えることにした。

 プランターの管理、土の管理がだんだん負担になってきたからだ。以前はプランターの土を替えずに、肥料を足すだけで何回も使い回していたが、そうすると水はけが悪くなることがわかり、土を一度出してもどすという手間がかかることをするようになった。この手間が秋と初夏の二度あるので、プランターを使わずにすむならなるべく地植えにすることにした。

 朝顔は母がいた頃、何回か植えた花で、その思い出を大切にするために、母が亡くなった後、柴犬レオがいる時に植えるようになった。母の思い出にわが犬の思い出も重なり、夏から初秋に朝顔の花を楽しみにするようになったのである。

 ただ、朝顔を植える場所が今年は夜になっても今までより明るくなったようなので、花が咲くかどうか少し心配だ。朝顔は夜に街灯などで明るいところでは咲かなくなると聞いたことがある。

 

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写真では赤みのある紫色がそのまま映らない

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