特別支援学校のカフェへ

朝から晴れて気持ちのいい風が吹く。

風を受けていると、鳥になれそうな、ヨットの帆になれそうな、ふくらみのあるやわらかい風だ。

 午前中は1週間ぶりに近くの特別支援学校に行き、校内のカフェでハーブティーを飲みくつろいだ。最近、ここに来るのを天候その他の理由で休むことが続き、かえって新鮮な気持ちで知人、友人と話せた。

 蛇や蜘蛛の話になり、初老の男性はこどもの頃、家の中に蛇が入ってくることがあったが最近見かけにないと話した。友人の家の松の木にさきほど青大将がいたという話が出て、盛り上がった。

 蜘蛛は人に益をもたらす生き物なので殺してはいけないと男性が言うが、わたしは自分の家に住み着いている(と思われる)大きな蜘蛛は怖いので殺してしまうと話した。12年ほど前、まだ家に父母がいる頃の夏、大きな蜘蛛が出て、母は怖がり、父が退治したことがあった。朝、網戸にしがみついている大蜘蛛の亡き骸を見て、昨夜そのようなことがあったのをわたしは知ったのだがその(死んでいる)蜘蛛を見て母は身震いをした。

 その大蜘蛛がそれから夏になると家の中に現れるようになり、一度はわたしの部屋の天袋の戸に卵を産み付け、子蜘蛛が孵ったことがあった。親蜘蛛が卵の近くにいた。文字通り、蜘蛛の子を散らす有様を目の前で見て、パニックになった。あのときは父がまだ家にいて、夜遅かったので眠っていた。柴犬レオは12歳くらいだったがわたしの驚き慌てる姿を見ても落ち着いたもので、犬にとって蜘蛛は何の脅威にもならないと知った。

 フマキラーか何かを噴霧して子蜘蛛を殺した。親蜘蛛も追いかけたが逃げられたように思う。

 これと同じ種類の蜘蛛がまたわたしの部屋に昨年の夏の夜に現れたので、その夜は別の部屋に布団を敷いて眠ったのをおぼえている。

 カフェでの話から脱線してしまった。みんなと会ったのはそんなに久しぶりではないのだが、新たな気持ちで四方山話を楽しめた。

 昨日、ワードで打ち込みプリントしたものをコピーして、十通分の封筒に入れた歌会の詠草を午後、投函した。短歌を出していない2名にも送ったのは、支払っていただいた会費がまだ残っているから。

 このお二方のうち一人は歌会を止めることがほぼ決まり、もうひとりは数か月様子を見て、もしかしたらやめることになるのでは、と思う。どちらも90歳になられる一歩手前である。できれば歌だけでも出していただきたいと思うが強くは言えない。

 やりたい、やらなければいけない庭仕事がいろいろあるが、疲れを感じて身体を動かせなかった。花壇に植える夏~秋用の草花の苗も買いたいし、種を蒔いて育てた百日草、朝顔、千日紅もそろそろ植え替えをしたい。梅干し用の色づいた梅は少し先だが、青梅はもう収穫時期。身体が付いて行かないのが哀しいぞ。

 

特別支援学校からの帰り、多摩川の河原に寄ってみた。

 

歳月の足跡しるく多摩川の河原の樹々うつそうとせり

あのときと変わらぬ川の音聴けば流れに入りて泳ぐ犬見ゆる

犬も吾(あ)も若かりしかな草おおふ中州かきわけ遊びし日々よ

 

 

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色づき始めた紫陽花

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もう少し明るい赤みのある紫だが、写真に撮ったらこういう色になった

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老犬ももこがいた2016年に咲いていたポピー、こぼれ元気に咲いている