夕方近くに球根を植え付け

 
 歌会があった夜はなかなか寝付けないことが多いが昨日も1時半ごろまで眠れなかった。いつの間にか眠り、6時半ごろ目が覚めた。
 睡眠時間が足りないがとりあえず起きて、眠くなったら仮眠をとることにした。
 朝8時半ごろ、植木屋が駐車場を借りたいと言ってきたのでいつものように使ってもらった。お隣の庭木を剪定するとき、最近はわが家の駐車場を使っている。 
 少したって犬友だちが犬連れで訪れたので庭に出て立ち話をした。今年もお正月用に千両の枝を切って(鳥に食べられる前に)早めにあげたいと友だちに伝えた。
 午前中は訪れる人がいたので眠くならずにすみ、お昼前にコンビニに買い物に行きながら遠回りして散歩した。大学の前の銀杏並木の黄葉が前に見た時よりだいぶすすんでいる。秋が深まってきたことを感じた。
 昼食を食べた後眠くなったが友だちから電話があった。半年ほど入院していたお母さまが亡くなり葬儀をすましたとのこと。義理の父の死は体験したが実家の母がいなくなると喪失感が全然違うと言った。告別式を終えるとああいなくなったんだとつくづく思ったと。
 多摩川に住んでいるホームレスが犬を19匹も飼っていて、この間の出水で犬が飼えなくなり、その犬の飼い主をボランティアの人が探しているとのことだが半分くらいはもう見つかったようだ。友だちは行き場所がいない犬がいたら引き取ってもいいと思ったが大丈夫のようだと言った。なかなか飼い主が見つからなかったらわたしにも声をかけるつもりだったと。
 電話を切ると老犬ももこがこの家に来た時のことを思い出した。電話で友だちが話したボランティアの人はももこを家に連れてきた人と同じなので。わたしはももこのことを死んだ後もずっと考えていたが彼らは(ももこのような)飼い主のいない犬のために活動を続けてきたのだと思った。
 あまり身体は動かしたくなかったが今日も一日が終わりそうという時間になって、庭に出て球根の植え付けをした。庭仕事をなにもしないで一日を終えたくなかった。やらなければいけないことがたくさんあるので。土を掘り起こし水仙の球根を6つ植えた。球根を植えた場所には球根ごとに小枝をさしておく。さらに違う場所を掘り起こし10個の赤いチューリップの球根を植え終えるともう暗くなってきた。暗くなり始めるとすぐ真っ暗になるのが晩秋の夕ぐれだ。


 前片足を失ひし犬わが前を小刻みにはねるやうに歩いていたり

 牧羊犬のボーダーコリー前足をなくせば羊追ふことかなはず

 スマホ手にベビーカー押す女 銀杏黄葉の道急ぎゆく

 道沿いのつわぶきを車通り過ぐ花の色車の色になる