武蔵小杉で開かれる歌会へ

 朝から晴れて青空がひろがる。早朝は白く高い雲が西へと移動した。そのあとは雲一つない空へ。夕方はもくもくと夏の雲がそらをおおっていた。
 午前中は特別支援学校のなかにあるカフェへ。授業の一環として先生の指導のもと生徒さんたちが店を切り盛りしている。
 今日はお客さんが多かった。いつもの人たちだけでなく赤ちゃんを連れた若いお母さんたちの姿も。
 授業参観日のようで、来春この学校に入学予定の児童やその父兄がカフェでの授業を見に来られた。
 いつもより早めに家に帰り、急いで準備して午後からは武蔵小杉で開かれる歌会へでかけた。 
 歌会に出した2首の歌はふたつとも先生に厳しい指摘をいただいた。
 ひとつの歌は

 夏疲れの花をしり目のかまつかの燃え立つ赤が目を射ぬきたり

 葉鶏頭の赤い色が「目を射ぬく」という言い方が下の下と言われた。葉鶏頭の赤色は尖っていないので「射ぬく」という言い方はふさわしくない。歌は結句が重要で、上句がどんなに良くても最後の一句でぶちこわしになると。

 夏疲れの花をしり目のかまつかの燃えたつ赤に目を奪はれつ (先生が直されたもの)

 「目を奪う」という言い方がわたしはこの歌には合わないと思ったので、違う表現を先生に提示したらそれならいいと言われた。

 夏疲れの花をしり目のかまつかの燃えたつ赤に目を打たれたり

 「かまつか」を「雁来紅」に替えた方がいいでは?と先生に問うとそのほうがいいと。

 夏疲れの花をしり目の雁来紅の燃え立つ赤に目を打たれたり

 「雁来紅」「かまつか」はどちらも葉鶏頭のこと。「雁来紅」を「がんらいこう」と読ませるか、「かまつか」と読ませるかはさらに考えたい。


 半日後に死ぬ犬抱きて眺めをりき町川の流れ今日も変わらず