掘炬燵を片付けて疲れた

毎年、この時期になると居間の掘りごたつを片付ける。

だいたい10月の半ばから末に掘り炬燵を出して、5月中旬ごろ片付ける。

 父母がいた頃は父とわたしが片付け、母が亡くなって父だけになってからはわたしがずっと片付けてきた。

 今年もそろそろだなと思いつつ、掘り炬燵を仕舞うともに居間全体の掃除、散らかっているものの片付けなどがあり、おっくうに思っていた。

 だがこれが終わらないと他のことができない感じがして、今日重い腰を上げた。

 昼食後、家にいるときは本や新聞を読んだりして過ごすことが多いが、この時間に掘り炬燵を片付けた。

 半世紀以上の歴史を持つ掘り炬燵。コンクリートで固められた床部分にほこりがたまっているので掃除をした。櫓は時代を経た木特有の色に変っている。掘り炬燵の出し入れも半世紀以上繰り返してきたのかと感慨が湧きおこる。

 身体が重く、いつもより作業が大変に感じたが、大きなラグを敷いて夏仕様に変わった居間はやはり気持ちがいい。

 いつまでこの作業を続けるのだろう。掘り炬燵を使わない選択もあるだろう。炬燵を使うにしてもふつうの炬燵にするとか・・・・・・・・。

 片付けの最後のほうは疲れてしまい、この以上続けられないくらいになった。なんとかやり終えて、自室に布団を敷きしばらく横になった。眠るわけでなく、30分ほど横になっているとまた動けるような気になった。

 

いつまでも空にいたさうな顔をしてわが頭上に朝雲ひろがる