友だちと電話や葉書、会って交流する日

  気温が下がるが日中はそんなに寒いと感じなかった。

  ただ、居間にエアコンの暖房を朝から入れていたので、やはり4月にしては寒い日なのだろう。掘り炬燵もヒーターを弱に入れた。

 昨日、浜松の友だちからタケノコが届き、お礼の電話を午前中にした。1時間半ほどいろいろな話をした。コロナウィルスのこと、ワクチンのこと、友だちが韓国のドラマに凝っていること。ドラマの登場人物の怒りの表し方がわかりやすく直情的でおもしろいと。テーブルの上にあるものを全部跳ね飛ばし、どんどんテーブルをたたいて怒りを表す。散らかったものを誰が片付けるのだろうと友だちは見ているそうだ。

 開高健という作家が友だちは好きで、魅力的な男性と思い、その著作を買い集め読んできた。わたしも開高健は好きで何冊かの本を読んだが、友だちほど熱意はなかった。ただ、友だちの話を聞いて、彼が書いた小説『夏の闇』を読んでみたくなった。いわゆる恋愛小説のようだ。

 電話を切ってから、居間と隣室の仏間、広縁に掃除機をかけた。夕方近く、友人が家を訪れることになっているから。

 お昼前にポストを見に行くと、武蔵小杉の歌会で数か月ほどいっしょに活動した人より葉書が届いていた。この方に明治神宮の献詠会を紹介したのだが献詠した短歌が選者に二回続けて選ばれた。そのことが葉書に書かれ、のびのびと短歌を楽しんでいる様子が伝わってきた。世の中が落ち着いたら、「お目にかかりたい」と書いてくれた。社交辞令でもうれしいが、わたしは本当に会いたいと思っている。

 友人が約束の4時に訪れた。会うのはひと月ぶりくらい。4月の初めに武蔵小杉に引っ越しをしたばかりで、電動自転車でやってきた。15分で来たという。

 1時間半ほど、かなり熱心に話をした。前々から聞きたいと思っていたことを聞くことができた。相手の言葉の端々から考えていることを推測したり想像していたが、ストレートに聞くことで軌道修正ができた。

 1時間半の話し合いですべてクリアになったわけではないが、あれこれ想像することから自由になれた。

 自転車で帰る友人を見送った後、わたしは歩いて駅前へ。以前時々入ったことがあるスターバックスに入り、コーヒーブレイクを楽しみつつ、ラインのキープメモに短歌を入力した。

 小一時間いた店を出て、駅前のスーパーマーケットで買い物をして家に帰った。夜風が冷たかった。

 

街角の四月の風は冷たくてコートの袖通しつつ歩く女(ひと)

 

道走るどの車にも行き先があると思えばおもしろきかな

 

ほぼ誰もが帰る家ありて帰る家なき人がいるということ

 

命日より誕生日を憶えている 四月生まれの歌人をおもふ