弥生の雨の2日目

3月ってこんなに雨が多かっただろうかと思うが、この雨は草木には恵みの雨。たぶん畑の作物にも。1月~2月と東京は雨が少なく、雪もほとんど降らなかったのでわが庭の草木も必死に耐えているように見えた。よかったね。

 慈雨に打たれて花壇の草花も球根花もすいすいと葉を伸ばし始めたように見える。

 雨に打たれて元気になる草花ではないが、今日のわたしは昨日より少し活動的に。

 近くの和菓子屋に行き、草餅とどら焼きを描く1個づつ買い、草餅を煎茶とともに食べた。どら焼きは仏前にお供えした。

 午後遅くなり、車でホームセンターに行き、いくつかの買い物をした。どうしても必要なものはないが今買っておくと忙しくなったとき助かるかも、と思った。忙しい時に限ってあれがないこれがないとなるから。

 車で出かける前と帰ってから、車の中で栗木京子さんの歌集『ランプの精』を読んだ。フロントガラスに雨の水滴が流れ、道行く人からわたしは見えないだろう。部屋で本を読むのとはまた違った感じで集中できる。

 こうして走らない車の中にゐると、父を家で介護していた時スーパーマーケットに買い物に行く前に車のエンジンをかけてFM放送〈だったと思う)をよく聞いたことを思い出す。車のなかはひとりになれる貴重な空間だった。

 あのときまだ結婚するずっと前の福永雅弘がDJの番組をよく聞いていた。福永氏のすごく若い頃に歌った歌をリクエストに応じて流し、それがあまりに下手だったので驚いた。福永氏もそう思ったのか、その時のコメントがおもしろかった。

 

 昨日からあれこれ考えていた3月10日必着の歌会に送る短歌だが、昨日夜まで考えて行き詰まり、あきらめて寝ようと居間から寝室に移動したら、違う視点からの歌が2首ほどできた。

 その短歌を今日は推敲し、そのうちの一首を葉書に書き投函した。あくまでもわたし自身があるていど納得した歌であって、選者から見てどうなのかは別の問題であるが。

 

雨の日に炬燵に入りて和菓子屋にて買へる草団子一串を食ぶ

 

叔母のため乙女椿の咲きそめる花を選びてふた枝剪りたり

 

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雨で花の写真は撮りにくいがこの椿は曇りか雨の日のほうがきれいに撮れる

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花が重たく枝が細いので下向きに咲く椿も

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絞りの椿は赤が多いもの、白地が多いもの、一つとして同じ花がなくそこが素敵