千日紅とヒマワリの種子を買いに行く

 どこかやさしい印象の春の青空が広がり、庭の花たちが春らんまんと咲き誇る。

 きれいに咲いている花も時間が過ぎゆけば咲き終わり、こんなに豊かな花の季節と思いながらいつの間にか過ぎ去ってしまう。

 乙女椿は花季が長く、昨年末頃から咲き始め、3月の初めころピークを迎えた。咲き終わった花を大量に落としたが、つぼみが多いので二度目のピークといえるほど桃色の花がまだ咲いている。でもいつか、こんなに長く咲いていた乙女椿もすっかり花を落として、葉っぱだけになる季節がやってくる。それは遠い未来のことではなく、ほんの1~2週間先かもしれない。

 花たちの生命力に圧倒され、感銘さえ受けて過ごす日々だが、今日はなんだか気持ちが大きく揺れ動く。

 居間に座ってあれこれ考えると、良くないほうに考えが及び、なにもかもやめてしまおうなんて良からぬことを考えてしまいそうだ。

 こんな時は外に出るに限ると思い、車を運転して少し離れたホームセンターに向かった。

 多摩川の土手沿いに植えた桜はまだ2分咲きていど。それでも春の華やぎが感じられて、気持ちが元気になった。

 ホームセンターに行く道は運転しなれた道路。救急搬送されて三か月入院した父に会うためにほとんど毎日この道を車で通った。今もその時と同じ車に乗っている。この車は入院する前の父に買ってもらったものだ。こんなこともあり、乗り続けたが車が古びてくるに従い、過ぎた歳月の長さをしみじみと思う。

 ホームセンターでは、千日紅とヒマワリの種子をまず買った。ここは売っている草花や野菜類の種子が豊富で、一般的なものだけでなくプロが使うような、育てるのがやや難しい種子も取り扱っている。いちど、そういう種子も蒔いてみたいが今日はそこまで意識が及ばなかった。やはり、心の余裕がないようだ。

 家に帰り着き、午前中に切って水揚げしておいた白い花桃の花を近所の友だちの家に持っていった。友だちはお返しに手作りのマーマレイドをくれた。

 

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枝が上に向かって伸びている花桃の木、葉が出る前に真っ白な花が咲く、桃色の花も見かけたことがある

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今日の花壇、忘れな草の花が伸びて大きくなった印象がある、すべての草花が膨張している

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反対側から花壇を移すとこんな感じに

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土増しをした花菖蒲の鉢、今年もあまり花が咲きそうもない

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鷺草の芽が出てきた

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今日の桜

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花桃と乙女椿を活けてみた