武蔵小杉で開かれる歌会へ

睡眠のリズムがもとに戻り、朝は6時過ぎに起きた。

雨戸を開けるともう明るくなり始めていて、季節が進んだのを知った。少し前はこの時間はまだ真っ暗だった。

 これからは朝の開ける時間がどんどん早くなり、明るくなるばかり。春が近づきうれしいはずだが、どこか寂しい。

 昼食を軽く食べ、午後は武蔵小杉で開かれる歌会へ。

2週間前の歌会でろれつが回らなくなり、検査で脳梗塞と診断された先生は薬を服用してだいぶ回復していた。

 歌会に参加したみんなでバレンタインのチョコレートを買ってさしあげた。

 22首の歌が提出され、先生がいい歌として選んだのが6首。今日の歌会はいままでに比べて多かった。1~2首しか選ばないこともあるし、まったく選ばないこともある。 

 と言ってもわたしの歌は先生に選ばれなく、がっかり。

 わたしの歌は

 

 しんみりとさせじと犬が庭に落つ父亡き後の初の豆撒き

 

 先生が手直ししてくださり、こんなふうに

 

庭に落ち犬が笑まひを誘いたり父亡き後の初の豆撒き

 

 父が他界して翌年の節分に豆まきをしたとき、柴犬レオがまだ家にいて、豆を撒くために開けた掃き出し窓から庭に落ちた。あのとき、庭に落ちてくれたのであまりしんみりとせずに豆まきができたことを詠った。

 

父逝きて初の豆撒き老犬が庭に落ちればしんみりとせず 〈わたしが自分で直したもの)

 

真ふたつに切られし半身もどさむと輝き増したる今宵の月かな