午後は武蔵小杉の歌会へ

 朝の気温は下がったが日中は陽射しが降りそそぎあたたかった。
 午前中は近くの特別支援学校に行き、校内のカフェで友だちや知り合いと珈琲を楽しんだ。バレンタイン特製のクッキーが珈琲に添えられた。校門横の売店ではハート形の大きめのクッキーがふたつ入ったものが売られていたが、人気があってどんどん少なくなった。
 11時過ぎに急いで家に帰り、簡単な昼食を食べ武蔵小杉で開かれる歌会にでかけた。
 今日は歌会の司会を務めるのでいつもより早めに着くようにした。歌会の参加者は先生を入れて10人。歌だけの参加者は3人いて一人1首、計26首の歌をみんなで鑑賞し講評しあう。
 前半と後半にわかれ、それぞれ1時間半くらい。午後1時に始まり、4時から4時半の間に終えるようにする。司会のわたしは参加者みんなが同じように意見や思ったことを言えるように指名する。互選票を歌会の初めに提出してもらい、どの歌が何人選んだかを記していく。講評の指名は選んだ人を中心にしているが誰も選ばない歌が半分以上あるので、それはわたしのほうで誰にするかを決める。
 1首につき2人から3人くらいの講評を聞き、最後は先生がしめくくる。添削することもあればこういう方向で直すといいというような提示もある。
 わたしが出した歌を先生は添削はされなかったが、わたしが使った不適切なことばを適切な言葉に言い換えてくれた。また、直す方向を提示してくださった。
 歌会を終え先生からとても参考になることばをいただいた。先生はわたしがいま歌の伸び盛りなのでここでがんばらないといけないというようなことを言われた。どういうふうにすればいいのかという質問にそこそこの歌をたくさん作るのでなく、数は少なくてもいいから飛びぬけた歌を作るようにこころがけなさいと言われた。
 なるほど。歌をいくら詠んでも手ごたえがないとこの頃思っているのはそこそこの歌しか作れないことをあせっているのかもしれない。確かにより進歩した歌をつくることでしか、そこそこの歌を重ねる現状から抜け出すことはできない。

 
 今日詠った歌

 はばまれて細かく千切れる木漏れ日が犬の背中にくつろいでいたり

 亡き犬は保護犬なれば死にし後もとの住処へもどりてゐるや