バレンタインのチョコレートを買いに行く

朝はいつもより遅く起きた。

7時半ごろ雨戸を開けている時、梅の木にとまる見慣れない鳥にきづいた。そのまま雨戸を開けるとその音で鳥は飛び去った。

 地味な色合いの羽根をもつ、雀くらいの大きさの鳥だ。もしかしたら鶯かもしれないと思った。

 すこしたち、硝子戸越しにさきほどの庭をながめると背中に横縞模様のある鳥がいた。枝や幹をさかんにつっつきながら動きがすばやい。すぐ隣の梅の木に飛び移り、太い幹をいきおいよく上り飛び去った。

 後でネットで調べると小啄木鳥(こげら)だとわかった。この季節庭でよく見かける。

 何十年とバレンタインにチョコレートを買うことがなかったが今年は弟にあげることにした。家に来るとき手土産にお菓子を持ってきてくれるのでそのお返しでもある。

 ネットで自由が丘のチョコレート店を検索し、いちばん近そうで人気のある店を選んだ。

 歩いて行くと店の外には行列ができている。若い女性が多い。若い夫婦、若い親子の姿も。

 ここのチョコレートは見た目の派手さ、かわいらしさはかけるがカカオ豆にこだわっている。カカオ豆の産地ごとの板チョコがあり、その豆の良さを引き出すカカオの分量で作っている。ほしいと思ったカカオの分量のチョコレートは売り切れで、ベトナム産カカオのチョコレートを買った。バレンタイン向きではないので自分用に。

 プレゼント用にビターオレンジと、抹茶のチョコレートバーを買った。

 

弟に買うチョコレートはじめてのたぶん最後のバレンタインに

 

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コゲラが駆け上がった梅の木

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鉄砲百合の芽、大きいのは植えっぱなしの球根から、小さいのは昨年秋に植えたもの