今日は桃の花と菜の花、スイートピーを活けた

 お昼前に近く特別支援学校に足を運び、いつものように校内にある畑で採れた野菜を買った。今日は野菜の量も種類も少なくスティックブロッコリーと青梗菜をそれぞれ一袋。数日前に全校の生徒を対象に野菜の販売会を開いたということで収穫できる量が少なかったようだ。
 校内のカフェでひきたてのコーヒーをいつもの犬友だちといっしょに楽しんだ。しばらくしてもう一人の犬友だち、こちらは柴犬レオの頃からの長い知り合いだがやってきて同席してあれこれ話した。この友だちの誕生日が老犬ももこの命日といっしょなので、絶対忘れないと言ってくれた(あたりまえだが)。
 昼食後、地区会館で開かれる生け花教室へ。花材は桃の枝が4本、菜の花が3本、ピンク色のスイートピーが5本。やわらかく明るい彩りの花たちは春満開で桃の節句にぴったり。
 花の色は申し分なくきれいで明るくて楽し気なのだが少し嫌なことがあり、気分が落ち込んだ。人間のいるところはそんなにいいことばかりあるわけではない。このくらいの嫌な気持ちになるのは日常茶飯事かも。地球の外に蹴り出してやろう。誰を?何を?
 教室の仲間のひとりがバレンタインのチョコレートをひとりひとりに持ってきてくれた。このことはブログに書いて置かないと。いいこともあったのだから。
 帰り、散歩中の老犬ももこを慕ってくれた犬に会った。ももこがいた頃は子犬だったが今は落ち着いて大人の犬になった。わたしの横に身体を横たえてお腹を見せてくれたのであたたかいお腹をなでてあげた。なでながら、子犬にじゃれつかれてやや迷惑そうなももこの様子や顔つきが目に浮かんできた。あのときはどこかおぼつかない足取りではあったがすたすたと前を向いてけんめいに歩いていた。ももこ、あなたはもういないのだね。いつまでも忘れないしいつまでも好きだよ。


 隣りあう家なくなりてわが庭の梅の三分咲きが広角で見へる

 鉄橋を電車が渡るおと過去とこすれあふかのごとし

 隣の家の梅の木に鳥あまた集まるみな何か食ひをり

 わが犬を慕ひくれし子犬の我になつけば哀しみ寄せくる

 友だちの誕生日がわが犬の命日縁といへばえんなり

 菜の花と桃の花とスイートピー美しさ競わずおのおのが美し