高校のクラス会で銀座に行く

 昼間の気温が上がり、20℃は軽く超えた。
 急になぜかなつかしい歌が聞きたくなり、ユーチューブに聞き入った。「岬めぐり」「冬が来る前に」「サボテンの花」「ルビーの指輪
 夕方からクラス会に行く予定だが、時間が過ぎるのを忘れ、遅れそうな予感。危ないぞと思い、ユーチューブから離れた。
 昼間は生暖かい陽気で夜はどうなるのだるろうといささか不安。急に寒くなったらどうしよう。
 ウェザーニュースを見ると夜も急に気温が下がることはないようだ。昼間より2〜3度低いていど。
午後4時に家を出たが植木鉢の移動などをしたのが誤算で、クラス会の会場に遅れて着いた。 
 JR有楽町の改札を出てから日比谷方向と銀座方向がわからなくなったが道路の向こうに黒々とした木立が見えたので日比谷公園だと思い、反対方向に歩いた。
 クラス会は20人前後か。しばらく食べてから、一人一人が立って近況を語った。これがけっこう長かった。全員が終わったときはお開きの時間となっていた。
 全員の近況はなんとなくわかったが個人的に話したい人とはあまり話せなかった。これがクラス会というものだろうか。わたしが積極的に話そうとすれば話せたかもしれないがなんとなく時間に流された。次があったら話したい人がいたら、今度は話してみようと思う。
 皆さんの近況は病気の話も年齢相応で多かったが、英語のスピーチ大会に参加したり、演奏会を開いたり、俳句の結社に入りがんばっていたり、水彩画を習いはじめたり、バルト三国など旅行を楽しんだり、いろいろ刺激をもらえる話も多かった。 
 ルノアールでの二次会は隣に現役の精神科医の先生が座ったのでいろいろ話したかったがこれも思ったより話せなかった。前に座った山好きの同窓生の話はおもしろかった。上高地かっぱ橋から歩き、山の中腹の山小屋に一泊した話しだ。若い頃、上高地に行ったことがあり、あの時もう少し山の方まで登りたいと思ったが果たせなかった。そのことを思い出した。
 ルノアールを出て銀座通りを松屋の方向に歩くと歩道にテナーサックスを演奏する外国人がいた。夜の銀座にサックスの音が良く似合う。
 先週の日曜のNHK俳句で、銀座のサックスと夜の桃を詠んだ俳句があり、特選に選ばれた。わたしも10句近くのなかでいちばんいいと思った俳句だ。もしかしたら・・・俳句で出てきたあのサックスの調べはどこかの店で演奏されたものではなく、外で演奏されたこのサックスではないだろうかとふと思った。
 銀座、サックスの調べ、夜の桃という組み合わせの意外さ、大胆でしかもぴたりとはまっていると思った。