短歌誌に8首送る

 昨日より雲が多い天気。それでも弱い陽射しが日中はさした。夕方になると空気が生暖かくなった。
 日が傾き始めた頃、短歌誌に送る8首を原稿用紙にまとめ、コピーをとるためにコンビニに行った。
 家に帰ると8首の冒頭の1首が気になった。三句目に使った動詞を広辞苑で調べると、わたしがそのことばで表したかった意味がなかった。別の動詞を考えたがしっくりいかなく、だんだん短歌の内容そのものに無理があるように思えてきて、取り下げることにした。
 別の1首(少し前に詠んだもの)を差し替えて、またコンビニに行き、コピーをとってきた。街は夕闇が濃くなってきた。
 家で再チェックするとこんどは7首目の歌が気になった。「珈琲を入れる」という表現はどうなのか。「入」れるという漢字でいいのか。考えた挙句、ひらがな表示に替えて最終稿とし、封筒に入れて投函した。
 これ以上1首1首を吟味すると、この歌はやめようがまた出てきて、砂の楼閣のように8首の世界が崩れそうで(こんなことではいけないのだが)、どこかで思い切らないと。

 学園の畑に青あお大根の葉 生徒らが種蒔きて育てつ
 
 オホーツクの海を背にし乳張りたる乳牛がたたづむ

 突然と人が現れ牛たちはひたと見つめる二十のまなこ