午前中はニゲラ、カワラナデシコの種まきを

 曇りで肌寒い一日。洗濯ものを干しても夕方までに乾かなかった。
 昨日は一か月ぶりに歌会があり、夜はなかなか寝付くことができなかった。歌会の後、神経が高ぶってしまい眠れないことがあったが最近はなれてきて睡眠に影響することが少なくなってきた。
 ところが昨日は眠れなくなり自分でも驚いた。いつもなら11時までには眠りにつくが昨夜は2時過ぎに眠った。
 起きたのは5時半ごろ。3時間半しか眠っていないのでもう2時間くらい眠りたかったが目が覚めてしまい、起きたのである。
 午前中は意外と元気で庭に出て種まきの続きをした。今日は今年の初夏に採取したニゲラとカワラナデシコを蒔いた。
 気温が下がり、早く種まきをしないと晩秋の植え付け時期までに苗が大きくならないと思ったから。これから気温がどんどん下がっていくばかり。テレビで得た知識だが東京の9月は一年でいちばん日照時間が短いそうだ。蒔いた種が発芽しても日照が少ないので茎の太い元気な苗が出来にくい。毎年、9月に種をまき発芽した後、晴れの日が少なく苦労したがそういう事情だったかと納得がいった。
 種をまくたびにいつも無事に発芽するだろうかという不安がつきまとう。大した不安ではないが、それでも緑色の小さな小さな芽が出るとほんとうにうれしい。
 昼食後は睡眠不足のつけがきて、2時過ぎから4時頃まで自室で仮眠をとった。目覚めてすぐは時間がいつなのかわからなかった。朝なのか昼なのか夕方なのか。それどころか遠い昔に一瞬戻ったような気もした。
 父母がいた頃、同じような時間に昼寝をした後、自分の部屋で目が覚めて、居間にいる父のもとに行き、母がどこにいるのか聞いたことがよく合った。父は「母の見張りをしているわけじゃない」とわたしに言ったものだ。今思えば母がどこかにでかけたとしても(足が不自由なので)近所に行くしかないので、なんで父に聞いたのだろうと思う。


 仰ぎ見るメタセコイヤが黄変し無残な夏が寄せては返す

 隣家の庭木賊が伸びてわが庭を狙う兵士のごとく立ちたり

 最後までおのが死すとは思わずに逝きし母今も家にをるらむ