猛暑日に明治神宮月次歌会へ

 東京の暑さはいっこうにおさまらない。それどころか昨日今日とさらに暑くなった。
 昨日(7月22日)の日曜日は明治神宮社務所で開かれる月次歌会にでかけた。家から最寄り駅までの坂道を炎暑のなか上るのは大変なので、さらに離れた最寄り駅にバスで行った。
 いつもならば明治神宮の鳥居をくぐると空気がいくらか涼しく感じられるのだが昨日は暑さと湿気がこもった空気に包まれた。
 歌会の講師が岡野弘彦先生。今回が明治神宮月次歌会の講師を務められる最後の講義となる。春秋の総合歌会からも引退され、明治神宮で岡野先生の講話や講義を聞くのはこれが最後だ。
 先生のお年を考え、いつかはこのようになると思っていたが現実のこととなるととても寂しい。
 思えば短歌を始めたのはこの明治神宮歌会に通うことになってからで、何人もの先生の歌会に参加したがなかでも岡野弘彦先生はいちばん厳しい先生だった。その厳しさゆえにわたしのこころのなかに強く刻まれたのが先生の教えである。未熟さから反発を感じることもあったがこれらすべてをふくめて、充実した歌会だったと今になって言うことができる。
 岡野先生の最後の月次歌会の当座は、先生が会場に到着されたから発表された。お昼の12時頃に発表され、歌の締め切りは12時50分だ。
 この歌会に参加する人たちならば即題即詠も可能と先生がおっしゃられたとのことだが。今までに比べ歌を考える時間は半分以下。ふつうは会場が開く11時に当座が発表される。
 厳しい指導を貫かれた先生だが昨日の歌会はその厳しさがいささか影をひそめたように思う。
「ぼくの最後の歌会なのでみなさんいい歌を詠っている」というようなことを何度か口にされた。このことばを聞いて、最後の歌会ということがこころにしみた。

 わたしのつたない歌を記しておこう。岡野先生にいつか選歌されることが強い願いだったが今回も選ばれなかった。「いつか」がもうなくなることが寂しい。

 庭の樹のあはひに浮かぶ半月がしめくくりたり文月の暑き日

今日はずっと家にいた。日中は家の中にこもった。昼過ぎ、エアコンを入れた居間でなんとなく気分が悪くなった。室温を確かめると30℃になっている。あわてて設定温度を一度下げ、首元に保冷剤を入れたタオルをまきつけた。横になっていると少し眠ったようだ。目が覚めた時は良くなっていた。
 4時半過ぎになり、暑さがややおさまったころ庭に出て、鉢植えの水やりをした。ホースで花壇に水を撒いた。水やりのあとは花壇の草むしり。
 梅の老木のそばに植えた紫陽花の葉がしおれているので、思いきって剪定をした。紫陽花は7月末くらいまでに花後の剪定をしようと思っていたが猛暑日が続きなかなかとりかかれなかった。