午前中はいい天気でこのまま続くといいなと思った。
昨日剪定したベニカナメの枝を片付け、紐で束ねたり、ゴミ袋に入れた。
さらにベニカナメの剪定の続きをした。帽子を被り、日焼け止めを塗り,長袖での破けてもいいシャツを首元までボタンをしめ、ペットボトルの水を持って庭に出た。
剪定鋏はふつうの短い鋏、刈込用の柄の長い鋏の2種類を使った。
隣りの家の様子がわからないくらい繁っていたのが、透け透けになり、風通しよくなった。
お昼前で剪定は区切りをつけた。まだまだ残りはあり、いちばん陽が当り、葉や枝の繁りが旺盛なベニカナメが10本以上ある。いちばん大変なところを残して終えた。
昼食後、友だちより電話があり、しばらく話した。
友だちのお母様の入院中で現在は症状は落ち着いて病院で軽いリハビリをしているようだ。退院後どうするか。友だちはさまざまな選択肢を考えてきた。
ゆくゆくはグループホームを考えているようだが、実際いくつか見て回ったところは定員がいっぱいですぐには入所できない。一度家に戻ってもらい、在宅介護のためのサービスや、ショートステイなど利用できるものはすべて利用して、お母さまとの生活を続けていくことを考えている。
わたしには友だちの話を聞くことしかできないので、こちらから電話をしたり、向こうから電話くれたりして、話を聞きながら父の介護でのわたしの体験なども話しながら友だちを励まし支えらればと思っている。
電話を切り、庭に出て午前中剪定したベニカナメの枝を片付けはじめた。電話で話している時はまだ青空が見えていたのに、濃いねずみ色の雲が空をおおい、雷鳴が聞こえる。
どのくらい遠くから聞こえるのか見当がつかない。近づきそうで近づかない雷鳴を聞きながら、剪定枝の片付けを急いだ。急に雷が近づきそうな気がして、雷に急かされるように。
ぜんぶ片付け終えて、まだ雷は鳴り続け、家に入っても雷鳴は続き、少したって雨が降り始めたがそんなにひどい雨ではなく、雷鳴はいつのまにか聞こえなくなった。
小腹すきし母がにぎりき梅干しの小さきお結びふと思い出づ
わが視線気づきゐるらむベニカナメの初夏の繁りに鳥がもぐりつ