椿の剪定の続き

 午前中は陽射しが出て、蒸し暑かった。お昼頃まで陽射しがあったがいつからか小雨が降り始めた。
 午前の早い時間は2階のベランダまで届く高さの乙女椿の剪定をした。昨日、下から枝を切ったので今日はベランダに上がり上から切った。2mほどの長さに伸びる剪定鋏を使った。今年の1月に買い求めたものだが軽くてしっかりとした作りでとても使いやすい。庭仕事はいい道具があるとはかどるし、省力化にもなる。
 お昼前に雨が降る前に行こうと思っていた墓参りにでかけた。今日は父の月命日である。墓地には昨日の夕方近くに持って行った庭から切った花が供えてある。
 わが家の墓の隣は今日が納骨の日だったようだ。墓石屋さんが何か作業をしている。墓石には新たな戒名が刻まれていた。隣の墓は若くして死んだ男性の戒名だけが刻まれていた。新しい戒名は年齢からするとその母親のもののようだ。
 息子さんの墓にお参りする母親の姿をなんどかお見かけしたが1〜2度ことばをかわしたことがある。子だけの墓に母が入ったのを見るとまったく知らない人でないだけに胸を突かれた。
 墓参からの帰り、道でときどき見かける近所に住んでいると思われる女性に話しかけられた。今日はおひとりですか?いつも犬を連れていましたね。老犬ももこのことだと思った。2年近く前に死んだことを話した。女性は犬の姿を見かけなかったのでもしかしたら…と思っていたのですが、と。
 午前中はわりと元気に動き回ったが昼食後は疲れを感じた。自分の部屋にごろんと横になって短い仮眠を取った。目が覚めるとかえってからだがだるくなっていた。風邪でもひいたのだろうかか。昨夜は急に鼻水が出てきて驚いた。今日は少し早めに眠ることにしよう。


 死して後二年たつのに犬のこと道にて聞かれとまどひ答ふ

 二十歳になる息子を亡くしし母の死を隣りあふ墓に知りたり

 軽鴨のひなに元気をもらいつつ予定のなき連休が過ぐ

 水面を走るがごとく軽鴨のひなは母へと寄りてゆきたり

ひとつだけアイリスが咲いた