いつもの時間に家を出て、JR原宿駅から明治神宮のほうに向かい、大鳥居をくぐった。前にも増して外国人観光客の姿が目立つ。日本人はわたしだけ?と思いたくなるほど。
歌会が開かれる社務所の会場に入り、前の方の席に座った。いつもなら歌友ふたりが席をとっておいてくれるのだが昨日はいないので空いている席に座った。隣りの席に座る人と思いがけず話しがはずんだ。先方はわたしの名前を知っているようだ。わたしは名前は知らないがときどき歌が選ばれるので顔をおぼえている。
昨日の歌会の当座は「岸」。講師は栗木京子先生。
もう一つの歌会に出した歌をリメークして提出した。柴犬レオとの散歩の思い出を詠った歌だ。
犬死にて独りでは入りてゆかざり岸辺の藪に鶯が鳴く
多摩川の川岸にうっそうとした竹藪があり、レオが元気なころは中に通り抜けたことがある。その藪から鶯の声が聞こえたという歌だ。
先生は上の句と下の句をつなげた方がいいと言われた。
犬死にて独りでは入りてゆかざれど岸辺の藪に鶯が鳴く
隣りの席に座った人の名前を最後に聞いた。聞き覚えのある名前で歌の上手な人のひとりと思っていた人だった。
今日の午前中は明日の歌会のために選歌したり、提出する2首の歌をあれこれ悩んでいた。さらに今月末までに送る季刊の短歌誌ための10首もどれにしようか悩んだ。2首のほうはほぼ決めることができたが10首はまだしっかりとは決めていない。
お昼前にコンビニに行く途中、近くの川沿いを歩いた。川面を深い青色の鳥が矢のように上流に飛んで行った。カワセミだ!この川で翡翠を見るのは柴犬レオがいた時以来。きれいな青色が残像となって今も残っている。橋げたの下で羽ばたくのを見た。翡翠がこの川に棲息しているのを知り感激している。レオがいた頃はよく川沿いを歩いたが、翡翠が魚を狙ってホバリングしているのを何回か見た。
翡翠を詠んだ歌を明日提出する2首の歌のひとつにした。
(夜中に目が覚め眠れなくなったので見たテレビに、日本の美しい山を映像だけ流して紹介していた)
新緑の樹林を歩きゆきたればウィンクするごと光さしくる
新緑の山肌に木の生えざる真白き大岩際立ちてをり
花壇では咲き終えつつある花、これから咲く花が交じりあう
これから咲く花はニゲラ、チドリソウ、鉄砲百合、アイリス・・・・・・・
オールドローズのつぼみ
白い芍薬のつぼみ