家で花を見ながら過ごす

 春の陽射しが降り注ぎ、心地よい風が吹き渡る。庭にはさまざまな生き物が活動している。蝶が飛び、蜥蜴が花壇に姿を見せ、水瓶の目高も元気に泳いでいる。
 昨日は武蔵小杉の歌会にでかけ、足の痛みがあるいていど回復した先生が来られた。ただ、白板に字を書くとき、椅子に座ったままなので立ち上がるのが負担のようだ。
 歌会のために詠んだ歌は2首とも評価がよくなくがっかり。皆さんが出した歌もあまりよくないと思っていたが参加した人たちが今回はいい歌が多いと話しているのを聞くとわたしの感じ方がおかしいのかと思った。誰もが同じように感じることはないが、歌のいい悪いの判断があまりずれているのもどうだろうか。
 今日は久しぶりに家でのんびりした気分になった。気温が上がり、乾くのが早くなった鉢植えに水をやった。鉢の数が多いのでそれなりに大変だが今日は楽しみながらできた。柴犬レオや老犬ももこがいる頃を思い出した。家に犬がいると外出の回数が少なくなる。特にレオのときは買い物以外はほとんど外出しなかった。買い物も車で出かけることが多く、電車に乗るのは数か月に1回なんてことがあった。ももこのころは外出が少し多くなったが今よりは少ないように思う。
 その分、家にいることが多く、あのころはよかったとなつかしく思った。確かに出かけられないストレスもあったが今思うとあのときは幸せだったと。
 近くの肉屋で買い物をし、家の近くの床屋さんに寄ってさしあげた鷺草の球根を植え替えたかどうか聞いてみた。球根の半分を隣の人が植えたがったのであげたが残りはぜんぶ植え終えたとのことだ。床屋さんには昨年は花芽をつけた鷺草の鉢をあげたのだがその鉢から六個しか球根がとれなかったそうだ。鷺草は気難しいところがあり、生育環境があわないと球根を増やさない(どの生き物も同じだろうが)。

満開の桜に飛びきて黒き蝶花から花へ一木を独占す

春の朝忘れな草の花にのり小さき蜥蜴が陽をあびをり

さみどりのつぼみが日ごとに赤みおび今朝ほどけたりチューリップが