昨日は生け花教室へ

 昨日はほぼ一日中冷たい雨が降っていた。午前中は近くの特別支援学校に行き、校内のカフェであたたかい珈琲を飲みほっと一息ついた。犬の散歩で知り合いになった男性が来てきて、犬の話で盛り上がった。以前飼っていた雌の柴犬が今年の1月に死んだそうだがその前に柴犬の雄の子犬を買い、8か月ほどいっしょにいたという話をしてくれた。いまはその豆柴と散歩を楽しんでいるとか。
 家二帰り急いで昼食を食べ、近くの公民館で開かれれる生け花教室に行った。花材はストレチア2本、白のカラー3本、赤紫色の葉がきれいなドラセナ1本。ストレチアもカラーも自分ではまず買わない花なので、こういう機会に活けられるのはよかった。ただ、どう活けていいのかイメージがわかないので先生が活けたお手本を参考に活けてみた。真っすぐ伸びる直線を活かした活け方がいいと言われた。


 今日は朝方に雨が残った。午前中は気温が上がり、外と室内の気温が大きくなり、窓ガラスが曇った。曇ったガラス窓から眺める庭の景色はいつもとまったく違って見え、老犬ももこや柴犬レオが庭にいるような妙な気持ちに襲われた。
 午後からは気温が下がった。部屋にいてもわかる急な気温の変化で、気温が上がった朝にあわせた服装が寒く感じられた。
 今日は庭には出ただけでどこにも出かけずに一日過ごした。炬燵に入って「伊勢物語」の続きを読んだ。ぜんぶで百二十五段の物語が綴られている。今日読んだのは三十九段から五十四段まで。さまざまな男と女の出会いがあり、相聞の歌が詠まれている。男と男の友情物語もいくつかあるようだ。


豆柴を飼い始む男(をのこ)の笑顔に温もりて外は三月の雨

いくたびか異動の季節を乗り越へし公僕の父死ののち思ふ

デッサンをちぎつたパンで消してゐる幼き日憧れし画学生