のんびりと年用意

 冷たい雨が降った昨日と打って変わって、今日は気温が上がった。風もなく、おだやかな一日だった。
 朝、千葉からやってくる農家の軽トラックが今年最後の野菜を持ってきたので、人参、大根、小松菜,ほうれん草、お餅を買った。小松菜や大根、人参はお雑煮に入れる。大根は甘酢漬けにしてもいい。ほうれん草は胡麻和えにしたり、ベーコンなどと炒めてトマトソースをからめスパゲッティのソースに。湯豆腐にしてもいい。
 八百屋さんの後はすぐ近所のお肉屋さんへ。買い物客がわたしの前に2人しかいなくて思ったより早く買い物ができた。この店は混んでいるときは30分以上待つのがふつうなので、楽をした気持ちになった。
 買い物を終え、家に帰り、さきほど買ったお餅をやわらかいうちに切り分けた。ラップにひとつひとつ包んで冷凍した。
 お昼前に昨日買ってきた花を持って、近くの菩提寺にお墓参りに行った。お墓参りの人が多く、墓地もにぎわっている。新しい花を供えたお墓が多い。古い花を捨て、花立をきれいに洗って持ってきた花をお供えした。バッグから柴犬レオの写真を取り出し、お墓の前に立てかけた。お墓参りをするときはいつもこうする。今年もあと一日で終わりだよ。おかげさまで何とか大晦日を迎えられそうだよ。こんなふうに父母に話しかけた。
 家に帰り、玄関や洋間の花、レオの祭壇に供えた花を活け直した。玄関には先週の生け花教室で活けたお正月用の花を飾り、洋間にはその前の生け花教室で活けたクリスマス風の花を花瓶に入れて飾ってある。人よりも花の数がだんぜん多いわが家である。
 日が落ちるのが少し遅くなったような気がする。12月の初め頃がいちばん暗くなるのが早かったかもしれない。まだ明るさの残っている空に行きはぐれたような大きな雲が2つ3つ浮かんでいた。上空には上弦の月が出ていた。


活け直した玄関に飾る花
活け直したといっても基本的な形は変えていない
庭の黄色い千両を一枝加えてある