朝は陽射しが出たので、洗濯ものを干したがお昼前から小雨が降り始めた。
小雨が降る前に花が咲いている古木の梅の枝を数本切った。伸びすぎた枝や交差している枝など剪定が必要な枝を選んだ。花が咲いている梅の枝と緑色のつぼみがついたスモモの枝をあわせて１０本ほど束ねて近所の友だちの家に持って行った。先週から梅が咲く前の枝を持って行こうと思っていたがなかなか行けなかった。
玄関を入ったところにいつもきれいに花や枝ものを友だちが活けているのを知っていたので、うまく活けてくれるだろうと思った。友だちは花が咲いた梅の枝を見て喜んでくれた。
小雨の中を家に帰り、洗濯ものをとりいれ、風が強いので脚立をたたんで地面に横にした。
午後は掃き出し窓の外の庭木が強い風に吹かれているのを見ながら家の中で過ごした。昼食後なんか疲れを感じたので自室に敷いた布団に横になったが眠ることはなかった。最近、柴犬レオのことをよく思い出すようになった。柴犬ミックスの保護犬ももこが死んでからももこのことをずっと思っていたが、ももこより長い年月いっしょにいたレオがいまさらのように大切な存在だったと思い返している。
満開に近い庭の古木の梅はこの強い風雨でまだ花が散ることはないだろうがもしかしたら受粉ができず梅の実があまりならないかもしれない。そんなことを思いながら風にあおられる梅の木を眺めた。
わが犬の遺影に供ふ沈丁の花よりつんと香りが届く
年どしに花数増える古梅に老いゆくわれはこころひきしむ
この春も花いきほへる白梅が家の灯に浮かぶを仰ぎ見たり
家の灯に浮かぶ白梅その幹に触れれば確かな命の厚み
