友だちより台風見舞い(?)

 朝から小雨が降ったりやんだり。いまのところ雨が降らない時間の方が長い。

 燃えるゴミを出す日なので、昨日切った木槿やベニカナメのの枝の束5つと、ゴミ袋に入れた小枝や落葉、引き抜いた草などを出した。

 さらにベニカナメを短く切り、桃の木の枯れた太い枝をノコギリで切った。2017年に強風に煽られ、桃の実をたくさんつけて引き裂かれた太い枝をずっとそのままにしていた。翌年も花を咲かせ実がなったし、今年もいくつか実をつけた。

 でも限界が来ていたのだろう。今日、ノコギリで切り落すとすっかり枯れていた。がんばってくれた桃の木のこの枝にありがとうと言おう。老犬ももこがいた頃は健やかに伸びていた太い枝。わたしがなかなか切らなかったのはももこがいた頃のことを思ったからでもある。だがもっと早く切ってあげた方が枝にも桃の木にも負担が少なかったと思う。

 風の当りを弱くするため、葉をつけている元気な枝も切った。細い枝を切り落とし、ゴミ袋に入れた。長く太い枝は地面にころがした。ノコギリで短く切る気力がないから。

 檸檬の木の徒長した枝も切った。垂直に伸びた枝には果物はならないと聞いているし、風当りが強くなるからだ。伸びた葡萄のつるも切った。家の前の道路から駐車場に入るとき、邪魔をしているから。

 これら切った枝を大きめのゴミ袋に全部入れて出した。

 さらに植木鉢を風当たりが強くない場所に移動したり、玄関の前に移動させた。玄関前の植木鉢は今日の夕方か明日の朝には家の中に入れるつもり。

 わたしの部屋の雨戸を少し直した。戸の縦の長さを調整できるので最大限に長くした。はずれにくくするため。

 いままででいちばん台風への備えをした。

 天気図の台風の進行予想を見ると、わが家では東南の風から北東へと変わるように思える。北東の時がいちばん風が強くなり、家の裏手にあたる。

柴犬レオがいた時、同じように南東から北東へと風向きが変わり、すごい風が吹く台風が来たことがあり、庭の南西にある柿の木の根元に地割れができ、北側の扉が風圧でがたがた鳴った。東から風に梅の木の枝が吹き飛ばされた。

 あの時と同じかもっと強い風が吹くのだろうか。

 買い物に出かけ帰ってくると近所の友だちから電話があった。強い台風が近づいてどうしているのかなと思って電話をくれたようだ。

 電話をもらってうれしかった。ひとりで台風と闘っているような気になっていたが友だちからの電話で気持ちがほぐれた。ありがとう。

 朝からやった台風への備えを友だちに話した。どれほどの効果があるかはわからないが話すことで気持ちが軽くなった。

 友だちの家には高齢の柴犬がいて、鳴く声やうなる声が聞こえる。部屋の中を歩きまわり、狭いところに入ってしまい、出られなくなると鳴いたり唸ったりするようだ。

 柴犬ちゃんにお昼ご飯をあげる時間なので、電話を切った。台風への健闘を祈りつつ。無事に日曜日が迎えられることを願いつつ。

 

傷つきし桃の枝より涙のごとやににじみ出でかたまりとなる

 

こすれあふ大枝切れば桃の木は長年の痛みより解かれたり 

 

台風の備えに朝よりあくせくし友の電話にひと息つける