気温は上がったが調子はいまいち

 寒さはゆるんでいるのだが、なんなく寒さを感じる。あまり調子が良くなく、明日の七回忌をひかえて不安である。法要というだけで気分が重くなるのだが、体調が悪いので身体まで重いような気がする。
 午後は注文していた花を駅前の花屋さんまで受け取りに行った。車で行き有料駐車場に停めた。出来上がった1対の花束は思っていたより豪華でひと目で気に入った。菊と洋花との混合で、花のかたちが変わった種類のアルストロメリアや、あまり見たことのない色のスプレーカーネーションなどが入っており、目を楽しませてくれる。回忌を迎える父もかたわらに眠る母も花の色や形を見ることはないのだがどこかで見て楽しんでくれるような気がもする。

 愛犬にお墓参りに来るんだよと口癖のやうに父は言ひき
 その犬も他界の犬となり四年(よとせ) 父の七回忌を迎へたり
 
 回忌の日近づき父が植ゑし梅の紅白が咲きそろいたり

 桶に入れし供華を見やれば法要は明日と他人事のやうに思ふ

 蘭のブーケ注文せる夫婦おりて合わせる花を選び迷ふ

 極月の末に咲き初めし紅梅の盛り過ぎてもなお美しき


 わが庭に梅の花散る夕空の茜雲の舞い降りるかも

 上の歌は「わが園に梅の花散るひさかたの天(あめ)より雪の流れ来るかも」大伴家持万葉集巻5)からヒント得て作った。

叔母〈母の妹〉の形見のクリスマスローズが咲き始めた 

目高が棲む水瓶のなかに紅梅の花びらが落ちている
紅梅は盛りを過ぎたがまだまだきれい