いつのまにか春の真ん中

 早く咲いた赤花の沈丁花は盛りを過ぎ、雪柳が花の盛りを迎え、乙女椿や絞りの椿、赤い八重の椿は爛漫と咲き誇る。桃のつぼみの先が桃色に色づき、スモモの白い花のつぼみが無数の小さな星のように冬枝にちりばめられている。
 老犬のももこが家に来た日あたりから、早い速度で春は進んで、気がつけばこの花あの花咲き始め、庭の花たちは春を競うかのようだ。花の絵を描きたいが、次から次へと咲く花が多くて目移りして描けない感じ。柴犬レオがいた2013年の春は、最期へと向かうレオと暮らしながら、かなりがんばって庭の花の絵を描いたんだなと今さらのように思う。あの年の春はレオの絵もたくさん描いたし。
 ももこの絵を描くのはどこかにためらいがある。レオがいた頃を思い出さずに描くことはできないだろう。
 今夜は東京都の犬猫の殺処分をゼロにする活動を行っているグループの方が家に来られて、正式にももこを譲り受けるための書類に記入捺印をする。


ビオラネモフィラ、ヒヤシンスの小さな球根を寄せ植えしたプランター
ヒヤシンスが咲き始めた
ネモフィラはつぼみをたくさんつけたがまだ咲いていない