晴れたが風が冷たく、朝はけっこう寒かった。6時頃、居間の室温が10℃を少し超えたくらいですぐエアコンを入れた。
長い付き合いの友人に毎年この時期にささやかなものを送っていて、今年もパッケージングがすみ、郵便局で送料を計ってもらった。
すると近所の友だちがやってきた。どうしているかなと思っていたのでちょうどよいタイミング。
声をかけて急ぎの用事がないなら家に寄らない?と聞くと少しなら大丈夫とのこと。
友だちの犬とよくわが家の老犬ももこが散歩したので、友だちはずっと亡くなったももこのことを気にかけていてくれて、お線香をあげたいと言ってくれた。
家に上がってもらい、お茶を出し、いっしょに味見をしようと話していたベトナム産のカカオ豆を使った板チョコをふたりで味わった。ちょっと独特の味がして、酸味がほどよくおいしい。ゆっくりと味わうと豆の味わいが楽しめる。
友だちは車の運転が上手なのでその話やご主人が車をこすって困るという話、お彼岸の墓参りの話などをした。免許をとってからいままでいちども車をこすったり、凹ませたりしていない友だちに感心した。
一度事故に遭ったが、相手側の車が犬を載せていて運転者が犬に気を取られ前方不注意で正面衝突したとのこと。友だちの車側は崖になっていて、回避ができなく、相手側がほぼ100%悪いという認定だったようだ。
こんな話をした後、老犬ももこの遺骨を安置したわたしの部屋に移動して、ももこの霊前にお線香をあげてくれた。ももこちゃん、こんなにやさしい人に出会えてよかったね。
午後はももこがいた2016年にさし芽した紫陽花をやっと地植えすることができた。さし芽して三年近く経ち、たいぶ大きくなっているがどうしようかとずっと思っていた。
友だちがももこにお線香をあげてくれたことがきっかけというわけではないが自然に気持ちが動いた。大きめの鉢に三本さし芽した紫陽花を庭に植え付けた。2本は隣家との境近くに並べて。もう1本は居間から眺められるところに。
ももこがいた2016年の夏がこれらの紫陽花を通して続くような気もする。
紫陽花を植え終わると敷地の外の細い道を歩いていた近所の人に声をかけられ、しばらく話した。この前、鷺草の球根をあげてついでに植え付けまでしてあげた人で、毎朝鷺草にきれいに咲くんだよと話しかけているそうだ。
鷺草の花がなぜ鷺とそっくりなのか、その不思議について話が盛り上がった。なぜ真夏に白い鷺のような形の花を咲かせるのだろうか。鷺草にとってきっと意味があるとは思うのだがその意味がわからない。