年に一度の健康診査を受け、知人の見舞に行く

 朝は気温が下がり、室温が14℃だったのでエアコンを入れた。
 雲が多く、陽射しがない寒々しい朝だ。
 燃えるゴミを今日は3袋も出した。花壇の一年草や茗荷の黄色くなった葉や茎を始末したのでゴミ袋がいっぱいになった。
 急いでゴミを出し、乾いた鉢(2つ3つ)に水をやり、急いで支度して家を出た。駅前の病院で区の健康診断を受けるためだ。
 病院はわりとすいていて、受け付けからぜんぶの検査がすむまで40分くらいだった。検査結果を聞く日を決めて病院を出て電車に乗り、中目黒へ。
 駅から近い病院の敷地内にケアハウス〈老人保健施設)があり、そこに知人がもう5ヶ月近く入っている。
 ベッドに横になっていた知人はわたしが行くとすぐわかり、起き上がっベッドに腰かけた。わたしはベッド脇の車いすに座らせてもらい、小一時間ほど話した。
 よくここがわかったわねと驚く知人。わたしの犬友だちの親戚にあたる人なので、入院後の話はよく聞いていたし、知人はわが家の数軒先で同じ町内会の人だ。そんなに親しいわけではないが、ご主人が亡くなってから一人暮らしになり、犬友だちがよく知人の家に寄っていたのでそのときはわたしもお邪魔することがあった。
 家に帰りたいけれどどうにもならないという嘆きを聞いても何も言うことができなかった。車椅子で施設内を移動するが、リハビリでは歩く練習もしているとのこと。ベッドに座った状態から自分だけで車椅子に移ることができたので、リハビリの効果はあらわれているようだ。
 またねと言ってわかれた。また会えるといいと思うが確信はない。

 迷ひしがついでがあれば近所の知り合いを見舞ふ中目黒に

 年に一度の健康診査なにごともなき願いつつ短歌作りつつ

 愛犬がくわへて遊びしぬいぐるみ同じく残されしとふと思ふ