はんの木、すかし百合、菊を活ける

 昨日は冷たい雨が降ったが今日は朝から晴れた。西に向いた洋室の雨戸を開けると太陽と真向かいになり、逆光で見る光る葉っぱがきれい。
 午前中は近くの特別支援学校で珈琲を飲んだ。いつもここで会う初老の男性と話していると近所の友だちが来た。
 校内の菜園で採れる蕪、ピーマン、獅子唐を買った。友だちはたくさんある獅子唐を買い占めた。友だちはこれを細かく刻み、米麹に混ぜて醤油等で味付けし、おいしい麹漬けを作る。わたしは種を除いて炒め物にする。
 家に帰り午後は生け花の稽古へ。今まで使っていた地区会館が改築工事に入り、生徒さんのご自宅を借りて生け花の稽古をすることになった。
 今日の花材は黒茶の実がついた榛の木3本、黄色のスカシ百合2本、ピンクのスプレー菊2本。
 枝をうまく使って基本的な活け方にした。いちばん長い真の枝と流しの枝、そえの枝を活けて、枝でかこまれたなかに花を茎の長さを変えて活ける。


真ん中が真の枝、向かって左が流し、右がそえ


 季刊の短歌誌の投稿の締め切りが今月末なので一昨日の夜から8首の歌をどうしようかとかかりっきりである。今回は老犬ももこの歌にした。ももこの短かったこの家での日々を惜しみ、ももこをいつまでも愛し続けるために歌を詠んだ。歌を詠むことでさまざまな生活の些事が思い出され、ももこの供養になる気がする。
 なんとかまとまってきた感じ。あまり手を入れ過ぎるのも歌の勢いがなくなりそうでどこかで思い切らなけらばいけない。


 卓上の卵サンドぬすみ喰ひこころみる君 未遂に終わりつ

 卓上より卵サンド床に落とすを見つかりわれにしかられる犬

  女子力強いランドセルきらきらと花の刺繍がほどこされて

  小さな子大きな子同じ大きさのランドセル背負う朝の通学路