つる梅もどきと菊を活ける

 今日は月に2回開かれる生け花教室の日。
 花材はつる梅もどきの枝2本、えんじ色のスプレー菊3本、緑色のスプレー菊2本。えんじ色の菊は風車菊に花びらのかたちや咲き方が似ている。風車菊は日本の伝統的な菊だが最近、交配が進んでいるのか、花のかたちはそのままに色の種類が増えてきた。
 つる梅もどきの枝ぶりを生かして活けた。えんじ色と緑色の菊のコントラストがきれいで、つる梅もどきのしなやかで変化に富んだ枝のかたちがおもしろく、実の色も鮮やかで秋らしい。

枝や花の長さはそのままに2つの生け方をしてみた
最初に活けたのがこちら


2回目がこちらで、つる梅もどきの活ける位置を変えた


 陽射しはおだやかだが昨日より風があった。朝の覚め際に老犬ももこが出てくる夢を見たがどんな夢だったか忘れてしまった。目が覚めて妙なはかなさが残った。

 抱きしめたいと思ふうから今はなく千日紅の風に揺れるばかり

 居間から庭に植えた額紫陽花や木槿、椿、レモンの木などの木の葉が風に揺れるのを見て、秋の寂しさを感じた。
 秋の陽射しがももこの遺骨を置いた部屋にも射しこみ、長い舌のような陽が畳をはうように伸びる。ももこは部屋のいちばん奥にいるので陽射しが届かないのも寂しく思った。