武蔵小杉の歌会に行く

 前月から月に二回参加することにした、武蔵小杉で開かれる歌会。今日はその歌会の日で午後からでかけた。
 午前中は近くの特別支援学校に足を運び、校内のカフェで珈琲を飲んだ。校内の売店では校内の菜園で採れた野菜や生徒さんが授業のひとつとして制作した陶器などの手作りの品、手作りの菓子などを売っている。採れたての小松菜が並んでいたので一束買い求めた。
 高齢の犬を飼っている友だちもカフェに来たので、珈琲を飲みながら会話を楽しんだ。いつも来る初老の男性も加わり、話がはずんだ。この男性は独学でハモニカの演奏をしていて、来月このカフェでミニコンサートを開くことになっている。去年の夏もここでハモニカコンサートを開き、その時は老犬ももこが闘病中だったので、演奏の雰囲気や曲目などよくおぼえている。去年は演奏会の後、すぐ学校は夏休みに入り、新学期が始まったとき、ももこはこの世にいなかった。
 家に帰り、昼食を半分ほど食べて時間がなくなり、あわててでかけた。次からは外で軽く昼食を食べるようにしたほうがいいかも。食事を作って食べると急いでも40〜50分はかかるから。
 東急線武蔵小杉駅近くの市民館で開かれる歌会にぎりぎり間に合った。
 参加者が前もって送った歌2首はプリントされて歌を送った全員に送られ、前もって一人5首を選び、選んだ歌の番号を書いた紙を歌会の司会者にわたす。司会者は歌を選んだ人を中心に指名して、歌の講評をしてもらう。誰も選んでいない歌は司会者が適当な人を指名する。誰がどの歌を詠んだかは歌会の最後にわかるので、詠った人がわからないまま講評する。
 今日は先生が詠んだ歌とは知らずに、言いたいことを言ってしまった。歌が伝えたいことは理解できるが共感はできないと。さらに歌に対して真面目に取り組んでいる人ということはよくわかると。詠った方が先生と知ってびっくり。

 歌ふがに語りあひつつジョガー四人 銀杏黄葉のした走りすぐ

 氾濫ののち大量の枯草を傷口のようにさらす河川敷

台風に飛ばされし蛾の幼虫 葉のあるほうへほふく前進す

 蟻よりもおそきその歩みそれでも蛾の幼虫あきらめることなく