曇り空の寒い日、明治神宮月次歌会へ

 雨も雪も降らないがどんよりとした曇り空で冷たい風が吹く日曜。
 朝は少し寝過ごした。朝食と簡単なお弁当をつくった。弁当といっても惣菜を2〜3種と果物を詰めたものでおむすびは売店で買う。歌会に通い始めたころから老犬ももこがこの家にいた頃まではおむすびを2個貨って昼食にしていた。
 JR原宿から歩いて歌会の会場となる社務所へ。もう一つの歌会の仲間が先に来ていて席をとってくれていた。いつも来ていた仲間のひとりが欠席している。
 当座は「猫」で、これをみたときおやまあと思った。昨年12月の当座は「犬」だった。犬猫が続いたのがおもしろい。
 猫はこどものころと20歳代に飼ったことがある。いろいろな思い出があるがその思い出は詠わなかった。

 犬を亡くし悲しみにくるるわれに来ていづこの猫か身体すり寄す

 「われに来ていづこの猫か身体すり寄す」の言い方がいいと先生は言われたが10首には選ばれなかった。

 他に「猫」で詠った歌は

 豹のごと蜥蜴を襲ふ野良猫は獲物くわへ風となり去る

 鶴田さんとふ大学生に拾われ飼ひし猫に鶴と名付けたり

 「豹のごと」の歌はわが家の花壇で野良猫が蜥蜴をつかまえたときを詠んだ。老犬ももこといっしょに花壇のそばにいて蜥蜴を狙う野良猫がすばやくとらえる様子を見ていた。ももこは地面に横座りしていたので多分見なかったと思うがももこがそばにいたのであの光景がなおさら印象的になった。いつか歌を詠もうと思っていた。「豹のごと」の歌に満足はしていないのでもっといい歌を詠むつもり。