落葉の絵を描く

 朝から冷たい雨が降る。朝起きたとき、居間の室温が低いのでびっくり。今季はじめてエアコンの暖房のスイッチを入れた。
 雨が降るなか、厚着をして近くの特別支援学校に行き、カフェで珈琲を飲んだ。30分くらいすると友だちより電話があり、数分で来るとのこと。お客はわたしひとりなので大歓迎。 
 老犬ももこがきっかけで友だちになった。友だちの愛犬は柴犬で14歳を越え、高齢となりいろいろ問題をかかえているがまだまだ元気である。
 あたたかい店内でおしゃべりを楽しみ、友だちとの時間を楽しんだ。
 帰りは途中まで友だちの家の方向にいっしょに歩いた。特別支援学校内の一角に作った広い菜園は道路沿いの角地にあるので、足を止めてどんな野菜が栽培されているのか友だちと確認した。サツマイモらしき葉っぱが繁っている。里芋の葉もある。いちばん注目したのは大根である。青々とした葉っぱがおいしそう。葉を見るとそろそろ収穫できそうだ。昨年も、老犬ももこがいた一昨年も、ここで採れた大根をおいしくいただいた。新鮮な葉を胡麻油でいためたり、いろいろな料理に入れて楽しんだ。友だちと「葉っぱがおいしいんだよね」と言い合った。
 冷雨が降っているので午後は外出しないで、家で絵を描いて過ごした。レインコートを着て、庭に出て桜と柿の落葉をさがして5〜6枚ひろった。今年は桜の葉の紅葉がいまいちである。いつもだと燃えるような赤色やきれいなグラデーションの葉があるのだが・・・・毛虫に喰われたことも関係があるかもしれない。
 柿の葉と桜の葉、庭から切ってきた青紫蘇の実をいれて絵を描いた。2017年の秋を描いたつもり。


 追憶のひとつわが胸にはばたけば電話の友の声にもどされる

 陽のあたる果実に似た友の顔見つつおしゃべり雨の木曜日

 春夏秋冬を生きた柿の葉はどのいちまいも自分の色なり

 柿の葉のうらいちまいいちまいに柿の木立ちて葉脈強し