早朝4時半ごろ一度目を覚ましたが、いつのまにか眠ってしまった後7時少し前に目覚めた。
覚め際に8月に他界した老犬ももこがふわっと現れた。ああももこと思う間もなく目が覚め、残像が残るだけとなったが目の前にももこがいたことは確か。
夢に現れたももこは遺影として飾っている写真の一枚に似ている。どこか哀感のこもった目つきをしている。
ももこの顔が瞼のうらに残り、起きて部屋をあちこち移動しながらいつもの朝を始めてもどこかにももこがいるような気がしてならない。わたしのほうをどこかで見ているような気がする。
こんな一日の始まりだが今日はわりあいと忙しい一日になりそうだ。ももこ、あなたはいつもわたしのそばにいるんだよ。忘れていないよ。
お昼前に近くの特別支援学校に行き、野菜を買って校内のカフェでコーヒーを飲んだ。葉付きの大根と葉付きの蕪、小松菜を買った。犬友だちもいっしょでなんてことのない話を楽しんだ。
いつもより早めに家に帰り、急いで昼食を食べ、出かける支度をして家を出た。月に一回参加している武蔵小杉で開かれる、たちばな短歌会がある。今日は短歌会の後、そのまま忘年会になる。
忘年会があるのでいつもより早いペースで進行した。いつもは1つの歌に対して3人以上の人が感想や寸評を述べるが今日は2人が述べてその後先生が講評した。
わたしが出した2つの歌はあまり歌会の参加者から認められなかった。
先生は着眼点がいいと言いつつ、添削をしてくれた。
夜の町に犬の遠吠えたえまなく三日月も耳を傾けており(わたしが提出したもの)
もうひとつは
引力がふいに働き柿の葉が連なり落ちるを窓の外に見ゆ
「ふいにいま引力がつよく働いた感じに柿の葉が落ちつづく」(先生が直されたもの)
先生の添削は着想は生かしてあるがわたしだったらこうは詠まないという感じがあり悩ましい。もっと歌を勉強しないと、という思いがつよくなった。
今日詠んだ歌はこんなふう
飛行機が飛行機雲をしたがえて真一文字に切りさく冬の空
覚めぎわの枕辺にわが犬あらわる さよならを言いに来たんじゃないよね
朝からめそめそと泣きぬメソメソも人生のうちポトフ煮えてる