体育の日、家で読書を中心に

 今日も晴天で、青空に秋の雲がきれいに流れていた。子規が砂のごとく、と書いた秋の雲。
 体育の日であるが朝のテレビ体操をしただけであまり身体を動かさなかった。軽い筋肉トレーニングはしたけれど。
 昨日、塚本邦雄の本(「茂吉秀歌 赤光百首」)を読み終え、次に読みたい本はまだないがアンソロジーで何人かの歌人の歌を読んだ。こうしているうちに思いがけないところに読みたい本が見つかることが多い。
 明日は武蔵小杉の歌会なので、参加する12人の歌24首から5首を選んだ。いままで月に一回だけ参加していたが10月から12月にかけては月に2回参加することを考えている。生け花教室を開く場所が家から遠くなったので月2回通っていたのを一回にしたいがその代わりに歌会に参加したい。そのためには明日の歌会で次の歌会の歌を2首提出しなければならず、この歌も今日考えた。
 夕方近くに車で図書館に行き、貸出期限が切れ催促されていた本を返した。10冊ほど返し、そのうち4冊を借り直し、さらに新しい一冊を借りた。これも歌集である。そろそろ歌集以外の本も読みたい気持ちになってきた。読みたい本は短歌以外のところにあるかもしれない。

 

 いつか見た光景と思ふジョガーが四人走りさる姿と声

  わが犬が病みはじめし五月なりジョガー四人を見たるときは

  走る人をまぶしく見きわが暮らしにはなきその軽さ明るさ

  羽ばたけど止まらぬひよどり柿の木に柿喰ふ先客をりたれば

  尾長なり実の少なき柿の木にわれさきに来たり喰らひつくは

  ギュイギュイ鳴きつつ尾長まだ熟れぬ柿の実に喰らひつきたり

  あれは夢と思ひさうなはかなくてなつかしき逢いでありました