特別支援学校のカフェで珈琲を楽しむ

 昨夜は雨が降り、朝も雨が残っていた。お昼前には薄日が射し、午後は陽射しが出て気温があがった。
 いつものように近くの特別支援学校に足を運んだ。友だちが先に来ていて隣に座った。火曜日はいつも混み合うことが多い。知り合いの人が何人か、もうひとり友だちもやってきた。入れたての珈琲や校内の菜園で収穫したハーブティを飲みながら、話しに花を咲かせた。
 家に帰り、昼食後は選歌をしたり、短歌を詠んだり、短歌の本を読んだりして過ごした。選歌は大田区短歌大会と武蔵小杉のたちばな会の歌。いつもは締め切りぎりぎりまで選歌をするが今回は早めに選歌を終えたい気持ちだ。
 夕方になり、蒸し暑さは残っていたが散歩に出た。いつも行く菩提寺のある方向ではなく、反対の方向へ。こちらも老犬ももこが元気な時は何回か歩いている。もちろん柴犬レオとも。早足で歩くと汗がにじんできた。愛犬たちだけでなく、母のことも思い出した。母がよく行った老人施設の前を通ったので。母はここまで歩くのが大変になり足が遠のいたがあのとわたしが車でもっと送ってあげればよかった。車の送り迎えがあれば母は多分出かけただろう。


 三種の神器は世につれ変わりたり母は薄型テレビ見ずに逝けり
 
 秋の暮れに6月の未明を思い出す一日が始まる配達の音
 
 死に向かふ犬にそひつつ薄明に配達する音を聞きたり

 洗濯ものが下垂する夕ぐれは風もなく訪れる人もなく

 思い出はいらないと言い放ちたり思い出のみのわれは嘆息す

 東(ひんがし)に向く朝の窓をあければ部屋の奥までひかり入り来る

 旅立ちし愛猫の絵を描き続ける画家そのこころの自由を羨望す

 一日が早く過ぎると感じたり父母のをりし頃もこの速さなるや