朝顔のプランターを片付ける

 駐車場の横にプランターを置き、4つの朝顔を植えてある。色は三色。マゼンタ色がふたつ、うすい桃色がひとつ、紫がひとつ。つるはプランターの外に4本の支柱を立て、横は剪定枝を渡してビニタイで結び、格子状にしたところにからませている。
 10月に入り、朝顔の葉っぱに黄色いものが目立ち後片付けのころ合いと思った。根を引き抜き、次にからまったつるを鋏で切り、ゴミ袋に入れた。ふと見るとつるに茶色の模様の大きな幼虫がしがみついている。朝顔の葉が大好きな虫で一匹で一株や二株は食べ尽くしてしまう。いつもなら排水溝に捨てるのだが気温が下がる時期がんばって生きているので虫がついたつるを他の鉢の朝顔のつるにからませた<一鉢小さな鉢であるが)。あまり葉が残っていないが運が良ければ生き延びるかも。
 朝顔プランターをこの場所に置いて楽しむようになったのは柴犬レオがいた2012年からだ。翌年は朝顔が咲くころはレオがいなかった。2014年はレオを偲んで朝顔を植え、2015年の夏は老犬ももこがいた。2016年はももこが病気になったころ朝顔の種をまき、ももこがいるときに咲き始めた。朝顔には思い出がいっぱい詰まっている。

 朝顔の片付けをしたのは夕方近く。雨が降る前にと思い、急いでやった。午前中はお昼近くに家を出て、渋谷に生け花展を観に行った。招待券を毎送っていただくので10年近く展示会に足を運んでいる。東急本店3階と文化村1階に会場がわかれていた。生け花を見るわたしの目がだいぶ変わってきた。花材を生かしたシンプルで素朴なものがいい。創意工夫を凝らした作品に心を動かされるところもある。だがあの手この手の工夫に対して感動が薄れてきた。常に新しい表現を求める姿勢には共感するのだが。


 実のあることばをかけてくれしひと今はこの世のひとでなくうろこ雲

 清涼に紫深め道沿いのアメジストセージ風に揺れをリ