つくつくぼうしの抜殻を見つけた

 朝の空は雲が多めだったがだんだん雲がなくなり夕方は青い夏空がひろがった。
 朝夕目高の餌やりをし、植木鉢に水やりをするときなど庭を訪れる生き物を観察するようにしている。あるNPO法人の庭の生態調査に興味を持ち、少し前に資料を送っていただいた。しばらくそのままにしていたが今日は調査票に書き込みをした。いままでも定期的に観察はしていないが、庭に出ればいろいろな生き物が目に入り、ときは驚かされる。これからはより意識的に見るようにするつもりだ。
 庭を観察すると見たくないものも目に入りそうだが、今日はおもしろいものを見つけた。油蝉とミンミン蝉の抜殻はそこらじゅうにあって探さなくても目に入るのだがそれよずっと小さな抜殻を見つけたのである
 その抜殻をとってきて、さらに比較のために油蝉のものを思われる抜殻もとってきた。ネットで調べると蝉のぬけがらの見分け方がイラストや写真付きで詳しく解説されている。それによると小さな抜殻はつくつくぼうしのものらしい。蜩の抜殻と大きさが同じくらいで見分けが難しいのだが、ネットのつくつくぼうしのぬけがらの写真とほぼ同じなのでそう判断した。おしりのところに横に濃い茶色の細い線が入っているところが同じだった。触覚で見分けるやり方が紹介されていたが、目が良くなく、ルーペでみてもわからなかった。
 

 リオ五輪終わり潮引きし晩夏の家わがかひなのなか老犬は逝きき

 つくつくぼうしの小さきぬけがらてのひらにこの持ち主の鳴き声聞かず

 名の知らぬ蝶の飛びきて憂いなし二種のジニアを食卓にする

 夏空の大き引力蝶らはかろき飛翔を楽しむがに

 柿の木の幹にまぎれて油蝉は夕ぐれの風感じてをるや


夕方の空 

あぶらぜみとつくつくぼうし