明治記念総合短歌大会に行く

 昨日は行くつもりがなく、今日も11時頃まで行くつもりがなかった。庭で草むしりや草花の手入れをしてから家に入ったのは11時ころで、身体を動かしたことが気持ちを変えたのか。急に出かけようという気になった。
 総合短歌会は春と秋の2回あり、昨年秋の大会に参加したので今回で2回目の参加。出かけてよかったと思った。
 内藤明氏による「武川忠一―風土・歴史・人間」の講演がよかった。故武川忠一氏は大正8年生まれの歌人で、亡き父と生年が同じで92歳まで存命された(父は91歳)。大正生まれといっても生まれ育った環境はそれぞれだが日本が戦争をしている時代に若いときが重なるということは共通している。
 選歌された作品を選者の方が短く講評されるがこれもとても刺激になった。特に佳作の一部を講評された小池光氏の的確で鋭いことばにぐっときた。氏のいくつかの講評はこれからの歌作りによい影響をもたらしてくれそうだ。感謝です。
 月一回開かれる明治神宮歌会での知人や歌友が何人か来られた。選歌された方も数人。わたしも歌を送ったが残念ながら選外だった。今回は2542首の献詠作品が集まった。

 
 母はスマホ父は赤子をあやしたる日曜の山手線のなか

 スマホにてメール打つ母ときどきは赤子に目をやりニコッと笑ふ

 混雑のプラットフォームで仕事する盲導犬はひたすら偉い