犬に縁がある日

 朝犬友だちから電話があり、検査のために入院するとき、愛犬を預かることにした。ご家族が仕事に出て仕事から帰ってくるまでの間、昼間の間だけわが家で預かる。
 この電話の後少したって他の犬友だちから電話があり、4月末にある愛犬家に保護された白い犬と会ってみないかと言われた。その愛犬家は犬がすでに二匹いるので白い犬の新しい飼い主をさがしているのだが飼い主候補のひとりは遠く離れた所に住む方で飛行機で移送しなけらばならない。愛犬家の方は白い犬をできるだけ近いところで飼ってほしいようだ。もう一つの候補は高齢のご夫婦で白い犬が推定年齢2歳なので面倒を見れるどうかご本人たちが不安のようだ。
 会ってみないかと言われ会いたくないとは言えなかった。もともと白い犬に関心を持って、放浪している公園まで探しにいったくらいだから。
 明日会うことにした。保護している愛犬家の方と犬友だちがこちらに犬を連れてきてくれる。公園でふたりが落ち合うのでそこまでわたしも行くかもしれない、もし起きていれば、だが。
 今朝は珍しく7時過ぎに目を覚ました。明日はいつものように早起きできるといいが。


 あぢさいの葉を好む虫あまたつき午後の一時間指でつぶしたり
 じわじわと無言で葉を食べ進むにあぢさいの葉はレースのごとし
 あぢさいの葉につく虫をつぶせるとき黒揚羽われを驚かす
 あぢさいの葉につく虫をつぶせるときわが罪のごとき黒揚羽が

 風吹けば茎を風にしたがわせ矢車草の青帽子は揺れる

 あぢさいの根元に腰をおろせば庭はわが力およばぬ自然と思ふ

 地下深く眠れる未来の蝉思へば去年の夏はまだ続いている

 保護されし白き犬と会ふ約束せり明日皐月九日緑美し