花の季節。ペンキ塗りにいそしむ

 わが家は染井吉野は一分咲ていどだが、桃の花、スモモの花が咲いてきた。
 その年によってはスモモ、桃、桜が同じ時期に咲くのだが今年はどうだろう。花の重なる時期がありそうだ。
 昨日はまたペンキの色のことで車でホームセンターに行き、やっと前塗ったのと同じ色を手に入れることができた。三日続けてのホームセンター通いである。
 おかげさまで昨日、今日とペンキ塗りは順調に進んだ。今日は午後から雨ということで午前中だけにして今ブログを書いている。
 昨夕、ペンキ塗りの仕事を終えた後、急に桜のことが気になった。わが家と家の近くの川べりの染井吉野はまだ1分咲だが、ここ以外のどこかではもうかなり咲いているのではないだろうか。家と家の周りだけでは季節から取り残されるような気がして、暗くなり始めた頃散歩にでかけた。
 思った通りというか、多摩川の河原の桜はまだそれほど咲いていないが高台の多摩川台公園の桜はだいぶ開いていた。暗くなってきた階段をのぼり、桜の木が植えてある広場のようなところに出ると桜の花が灯に浮かび上がっていた。誰もいない公園で今年はじめての桜と相対した感じ。
 短い時間だったが桜の花咲く枝を仰ぎ見て春が来たとすとんと納得したような。ことしも桜の季節を迎えてしまったなあ。

 今日は午前中早い時間のペンキ塗りを終え、午後は病院に行き血液検査を受けたかったが雨という予報なのでどうしようかと迷っている。最近、買い物以外で出かける時はいつも雨が降っているような気がしてどうしたものかと。春の天気は変わりやすいというがわたしの外出のタイミングが雨の周期に同調しているようだ。


 昨日詠んだ歌

 昨年のももこがいた頃を思い出して
 夕ぐれの川辺に咲ける桜花こぞの春は老犬と見き
 老犬はこれが最後と思ひしか4月はじめの花見の散歩

 昨日の夕暮れの散歩を詠む
 夕ぐれに思ひたち散歩にでかける誰もいない家の灯ともして
 ライト点す車行き交ふその上で家路を急ぐ烏三羽
 眉月の夜に出会ひし猫二匹見かけぬ顔に驚いてをり
 高台の公園の木々のあはひ灯かげ浮かべる高層ビル見ゆ
 花終わる梅の枝の幾何学模様 三日月の曲線もある
 うすき眉が鋭き刀に変われり夜が濃くなる西の空に

 公園の灯に浮かび上がるさくらばな今年の花に出会うかなしさ


 今日詠んだ歌

 老犬との縁(えにし)短きに絆深しと思ひてなぐさめとせり
 短き逢ひの犬なれどその一生(ひとよ)思へば薄幸とふことば浮かぶ

 期待にそひて咲ける桜のすなほさそれも美しさのひとつと思ふ