東京の開花宣言から何日たっただろう。やっと近くの川べりの染井吉野が5分咲ていどになった。
川辺の桜は夜の気温が下がり開花が遅れるのだろうか。近所の桜でも学校の運動場の桜などはかなり咲き進み8分咲くらいになっている。
夕方近く家周りのペンキ塗りをしていると近所の奥さんがやってきてしばらくペンキを塗りながら話した。これから桜を見に行くところというのできりのいいところで終わりにしていっしょに川べりの桜のほうへ歩いた。
5分咲にはなっていると思うがどこかぱらぱらと咲いている印象で、ソメイヨシノ特有の盛り上がるような豊かさ、華やかさがない。
もう少し咲くと花のボリュームが感じられるようになるのだろうか。
その奥さんともう一つの川べりの桜スポットまで歩いた。川べりに10本近くソメイヨシノが植えられているがまだ花盛りではなく寂しい印象だ。愛犬のレオやももこと桜の季節にこの道をよく歩いたが、息をのむような美しさとまではいかなくてももっと華やかさがあった。
もう少し咲き進めばきっと例年のようなきれいな桜になるのだろう。家の近くなのでまた明日見に来たい。
紫陽花の芽吹きはじむる葉を眺め生きていこうと思ふこころ
紫陽花の芽吹きはじむる葉うつくしく犬のいない春いよいよ盛る
庭隅に芽吹きのおそい紫陽花ありたっぷりの水を根もとにやりぬ
昨年(こぞ)わが犬がをりしとき葉桜となりし桜を水彩で描きぬ
千代紙でつくる花のごときなり風に揺られる桃の花は
夜桜の写真を撮ったつもりだがほとんど写っていない
昨年の今頃、明かりが灯る夕ぐれ、ももことこの川べりを散歩した
ももこと夜桜を見ることができ、いい思い出となっている