今日は気持ちいい疲れ

 気温が上がり、桜が咲き進んでいく。風が強く庭に置いた蘭の鉢植えが倒れたがそのままにしておいた。
 家の外回りのペンキ塗りはずっと続いている。風が強いので少しだけにしようと午前中から外に出て、細かい部分のペンキを塗った。細かいところはマスキングテープで他のところにはみ出さないようにする下準備に手がかかる。
 水溶性のペンキを入れる使い捨ての容器に缶から移して使うのだが、ペンキの量を多めに入れてしまった。容器に入れたペンキは時間がたつと固くなり乾いてしまうので使いきるまで塗らないといけない。というわけで少しやるつもりが午前中いっぱいペンキを塗った。
 昼食後はまた容器にペンキを移すとき量が多くなってしまい、全部使うために結局夕方まで塗っていた。細かいところに塗ったので手間もかかるし時間もかかった。
 容器に入れたペンキをすべて塗り終えるとこんどは植木鉢や肥料などガーデニング用品をまとめて置いてあるところが雑然としているのが気になり、掃除を始めた。落葉や何やかやと積もっているのをきれいにし、いらないプラスチック鉢を捨てるためにまとめ、あちこちに散らばっている肥料や用土類をまとめた。
 ほこりだらけになって作業していると駐車場に小柄な女性がいらしてなにか話しかけてきた。白い小さな花をいっぱい咲かせているスモモを見て何の花なのかと聞いているようだ。作業の手を休め、女性のほうに行って花の名前を教えてあげた。道を歩いていて、スモモの白い花が目に入り、きれいな花と思ったそうだ。その方は庭に咲いているさまざまな花をしばらく見て楽しんでくれた。
 また作業の続きをしたが少しは片付いたかなというていどで終わりにした。
 ほぼ一日、家の外でペンキ塗りや掃除をして疲れたがこころよい疲れである。

 写真立ての玻璃越しに愛犬の顔なでれば冷たく固し

 朝方、桜の木に鵯が来て花をさかんについばんでいた。からだが大きいので桜の細い枝にとまると不安定な感じ。枝にとまった鵯が足をずらすように横移動して花のほうに近づいていく動作がかわいらしい。柿の実を食い散らす乱暴な鳥というイメージがあるが桜をついばむときはなんか可愛い。

 細い枝にとまるひよが器用に横移動しつつ桜ついばむ
 一羽にて来たるひよは桜花にうもれるやうについばみをり
 風強き日なればひよはときおり危うくなりそれでもついばむ

わが家の庭の染井吉野
上のほうはほとんど咲いていない 

下のほうの枝は花が咲いている

近くの川べりの桜