弟が家を訪れた

 風がなく気温もそれほど下がらず、春がすぐそこだと実感できるような朝だった。
 水がめの目高も水底から姿をあらわす日が多くなり、緋色の小さな姿が泳いでいるのを見ると春を感じる。
 朝の白梅の木にはひよどりがいた。からだが大きなひよどりも梅の蜜が大好き。ただ重いので枝を移動するとき枝がしなり揺れる。梅の木がひよどりに反感を感じているのではと思ってしまうのは、枝の揺れによるもの。いや梅の木はどんな鳥も大きな心で受け入れているにちがいない。
 お昼前に弟が家に来た。3月いっぱいで常勤の仕事を終え、4月からは週に三日の勤務に変わるという。もともとやせているのだが昨年後半からさらにやせてきたように見えたので心配していた。昨年末、仕事を半月近く休んでなんとか体調が戻ったようだが週に三日になるというので少し安心した。

 ひよどりのおほきなからだ枝揺らし白梅の花をついばみをり

 少し元気になれる弟の門送り隣の家のさきまで連れ立つ

 球根のラナンキュラス植ゑたるが小さなつぼみ根元に見えぬ

 赤色のラナンキュラス柴犬の最後の春に咲きしを思ふ

 あまたの葉に守られゐて宝物のやうにラナンキュラスのつぼみ出づ

 ひとりだけの弟なれば健康を気にかけること多くなりたり

ミニ水仙の花
昨年春に植えたものが休眠を経てまた花を咲かせてくれた 

ビオラの周りにヒヤシンスの球根の芽が出てきた

プリムラビオララナンキュラスの球根を寄せ植えした
こちらはまだ葉が繁っているだけでつぼみが出てこない

赤いラナンキュラスが咲いている
球根から植えたが花芽が出てこないと早とちりして
花が咲いたものを買ってきた
もう一鉢球根を植えたものにはつぼみが出てきた
戸外で栽培すると寒さが厳しくつぼみは暖かくなってから出るようだ