朝早く起き庭に出て空を眺めた。
青い空にうすい白い雲がたなびいて、目を離すと雲の形がどんどん変わっていく。デジカメを取りに家に戻っただけでも、空の様子が変わっていた。
朝食後はツゲの生垣を刈り込んだ。昨年は刈り込まなかった。父が植えたツゲの生垣は一部だけ残してほとんどは駐車場を作るために取り除いた。残した一部(4本)と新たに植えた4本を刈り込んだが、残したツゲのうち2本はほぼ枯れてしまい、枯れた枝を切った。
東の空の太陽がまぶしく、全部刈り込まないうちに中断し、夕方に続きをすることにした。
お昼前には特別支援学校のカフェに行き、ハーブティーを注文した。カフェでは学校の二年生と三年生の実習授業が行われ、接客や飲み物を作るなどを学び身につけていく。お客として通うことで、いくらかでも授業の手助けができれば、という気持ちがある。
昼食後、陽射しの強い時間は家の中で過ごした。明治神宮献詠会から毎月送られている冊子を読み直した。わたしの短歌歴は明治神宮での歌会と切り離しては考えられない。この歌会で短歌をはじめ、3年ほどはここだけで短歌を詠んでいた。自分のいままでの歩み(といっても6年弱)を振り返る気持ちがあった。
4時過ぎになり、陽射しが弱くなったので、庭に出てツゲの刈込の続きをした。後片付けを入れて小一時間ほどかかった。
まだ夕食の支度まで時間があったので、グラジオラスの球根を植えた。昨年咲いたグラジオラスの球根を掘り起こしたものが11個、新しく買った球根が4個。
新しい球根はオランダ産。ちゃんと花が咲くのか不安になるほど見た目が小さい。でもオランダ産はある意味ブランド品だから花が咲かないことはないだろう。
15個の球根を5個づつ、花壇の三か所に植えた。植える前に花の終わりかけたビオラやパンジー、ノースポール、忘れな草を抜いた。抜いたところに腐葉土をたっぷりと梳き入れて耕した。そこにグラジオラスの球根をサイコロの五の形に植えこんだ。
真ん中に一個、周りに4個。球根を植えたところ小枝をさしてどこに植えたかわかるようにした。
やっと球根を植えることができた。
黄緑のグラデーションをまとひつつ夕ぐれの柿の木根もとより昏む
8月に咲く花、土に仕掛けたりグラジオラスの球根五つ