昨夜からからだとこころの調子がなんとなくすっきりしなかった。
疲れがたまっているようでもあった。とりたてて理由がないのに昨日の夕方から夜寝る前まで涙が出てきて気持ちが沈んだ。
その気分をそのまま持ち越したのか。朝は珍しく寝過ごしてしまい、時計を見ると7時過ぎだった。いつもの朝の散歩は電話して断った。その後もわけもなく涙が出る状態が続いた。
気持ちが切り替わったのは千葉から農家のトラックがやってきて野菜の販売をした頃から。小松菜、ほうれん草、玉葱、トマト、ゴボウ、ブロッコリーを買った。ほうれんそうは犬友だちの分を二把買った。わたしの分は一把。
買ったものを家に持ち帰り、その後は一回買い物に行っただけでずっと家にいた。疲れが残っているような感じがあり、ほんとうは花屋に行きたかったが明日に伸ばした。
わけもなく涙がでたる変なあさ庭を歩けるつぐみがおりぬ
答へのない問ひを残せし犬二匹洗濯もの干しつつ自問す
咲きすすむ梅を訪ねる鳥もなく風に揺られる花の透けをり
昨晩の哀しみそのまま明けた朝しずかに流るる水晶のつぶ
ゆるめた蛇口のやうに流れでるぬくきもの好きなだけ流れよ
国というとらえどころのないもののかたち見えくる暗殺者の貌
死ぬはずのなき人を死に追いやりし密かな殺人テレビは流す
あまたなる監視カメラが記録せる暗殺の現場世界に流る
花壇の忘れな草は少しづつ花数が多くなってきた